連載「どうなる泊」:北電最大火発、苫東厚真4号機が定検入り

毎日新聞 2012年05月20日 01時18分

 北海道電力は、定期検査のため、北海道厚真町の苫東厚真火力発電所4号機(出力70万キロワット)を20日午前0時10分過ぎに運転停止した。北電の発電所では、今月5日に定期検査入りした泊原発3号機(91・2万キロワット)に次ぐ2番目の主力施設。道内の電力供給は夏場に向け、一段と厳しい状況となり、道内でも本格的な節電対応が求められる。

 検査は10月22日までの予定で期間は約5カ月間。ボイラーの蒸気管など主要な設備を取り換える必要があり、長期になる。北電は「もし事故があれば作業員の人命に関わる部分の補修なので、やむを得ない」と説明する。

 道内の電力需給見通しでは、猛暑になれば8月に1・9%の電力不足が見込まれる。政府は火力発電所をフル稼働させ、原発の発電分を補うよう促している。北電は同4号機の検査時期について、泊原発の全停止後にならないよう検討したが、原発再開の見通しは立っておらず、道内では電力需要のピークとなる場までに4号機を再開させることが妥当と判断した。

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