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虚偽公正証書で1億8千万円出金画策 元社長ら4人逮捕

2012年5月18日

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 廃農薬処理会社「日本ティーエムアイ」(TMI、長野県松本市)の未公開株を巡る詐欺事件で、凍結された同社口座の残金約1億8千万円を回収するため、虚偽の公正証書を作成したとして、大阪府警は18日、公正証書原本不実記載・同行使容疑で元社長の西松明広容疑者(52)ら2人を新たに逮捕したと発表した。

 回収計画を主導したとされる経営コンサル会社顧問の菊池薫容疑者(50)=詐欺罪などで起訴=ら2人も再逮捕した。振り込め詐欺救済法に基づく口座の凍結で残高が引き出せなくなっており、菊池容疑者が西松容疑者を社長に送り込んで計画に加担させたとみられる。菊池容疑者は黙秘し、西松容疑者は否認しているという。

 府警によると、菊池容疑者らが虚偽の上場話でTMI株を全国の高齢者らに購入させたとする詐欺容疑で昨年6月、捜査を開始。連絡を受けた都市銀行は救済法を利用し、詐欺の舞台になったTMI大阪支店名義の口座を凍結した。残高は約1億8千万円だった。

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