埼玉・千葉の浄水場から化学物質 野田市はほぼ全域で断水
埼玉と千葉の2つの県の浄水場で、国の基準を超える化学物質のホルムアルデヒドが検出された問題で、千葉県の一部の浄水場では取水の停止が依然続いている。野田市は、ほぼ全域で断水している。
この問題は、利根川水系から取水している埼玉県の行田浄水場と春日部市の庄和浄水場で、国の基準を超えるホルムアルデヒドが検出されたもので、千葉県でも流山市の北千葉浄水場と松戸市の栗山浄水場、野田市の上花輪浄水場で基準を超えた。
このうち、上花輪浄水場で依然、取水停止となっていることから、野田市内では19日午前9時半すぎから、ほぼ全域にあたる、およそ4万6,000世帯で断水し、生活への影響が出始めている。
また、千葉県の北千葉浄水場でも、いったん取水を再開したものの、再び停止となっている。
群馬・千代田町の浄水場でも、基準値は下回るものの、高い値のホルムアルデヒドが検出されたため、一時、取水を停止していたが、午前11時45分現在は再開している。
一方、埼玉県によると、利根川の上流にあたる群馬・高崎市の烏川の水に塩素を加えたところ、ホルムアルデヒドを検出した。
埼玉県は、烏川周辺で化学物質が排出されている可能性があるとみて、群馬県や高崎市と連携し、原因の特定を進めている。