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最終更新:2012年5月19日(土) 12時11分

浄水場で有害物質、千葉・野田市で断水

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 利根川と江戸川沿いにある複数の浄水場で、有害物質のホルムアルデヒドが検出され、関東地方の広い範囲で取水を停止するなどの動きが相次いでいます。この影響で千葉県野田市では断水していて、断水の範囲は今後、広がるおそれが出てきています。

 千葉県などによりますと、流山市にある北千葉浄水場などで浄水処理したあとの水から国の基準を超える濃度の有害物質ホルムアルデヒドが検出されたことから、現在、江戸川からの取水が停止されています。

 この影響で、午前9時半すぎから野田市ではほぼ全域、4万6000世帯で断水しています。この状態が続くと、19日午後にも柏市と鎌ケ谷市の全域と、白井市や我孫子市の一部でも断水のおそれがあるということです。

 また、埼玉県や群馬県の浄水場でも一時、取水を停止しましたが、その後、国土交通省が上流にあるダムから放流を行ったところ、ホルムアルデヒドの濃度が下がったため、埼玉県や群馬県では取水は再開されました。国土交通省などは、利根川の上流になんらかの発生源があるとみて川沿いの工場の調査などを行い、原因の特定を急ぐ方針です。(19日11:27)

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