原発事故時:「米軍に直接出動要請」静岡県知事が方針

毎日新聞 2012年05月19日 00時30分(最終更新 05月19日 00時56分)

下田ミーティングで日米の災害時連携の重要性を説く川勝知事(中央)とルース駐日米大使(左)=静岡県下田市の県下田総合庁舎で2012年5月18日
下田ミーティングで日米の災害時連携の重要性を説く川勝知事(中央)とルース駐日米大使(左)=静岡県下田市の県下田総合庁舎で2012年5月18日

 大規模災害に備えた静岡県と在日米軍の意見交換会「下田ミーティング」が18日、同県下田市で開かれ、川勝平太知事は政府の要請で停止中の中部電力浜岡原発(同県御前崎市)が重大事故を起こした場合、政府を通さず在日米軍に直接出動を要請する方針を伝えた。

 ミーティングは非公開で行われ、ジョン・ルース駐日米大使らが出席。記者会見した川勝知事は「福島第1原発事故の後、オバマ大統領はルース大使に全権を与え百数十人の原子力用部隊を用意していた。もし(浜岡原発が)そのようなことになれば、私は直接大使に電話すると申し上げた。大使も『もちろんだ』と応じられた」と話した。静岡県によると、在日米軍は政府間条約の日米安保条約に基づき活動し、知事が要請できる法律上の根拠はない。小川英雄・県危機管理監は「知事の思いを表したもの」と説明している。【扇沢秀明】

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