桑田容疑者が押し入り、日本刀で凶行に及んだ不動産会社「大京ホーム」=18日午後、宇都宮市西原町【拡大】
栃木県で、日本刀を使った背筋も凍る凶悪事件が起きた。
県警宇都宮南署によると、18日午後3時ごろ、桑田容疑者が宇都宮市西原町の「大京ホーム」事務所に押し入り、日本刀で社長の実方さんら3人に猛然と襲いかかった。
実方さんは左腕上腕部を切断する重傷。娘婿で役員の浩さん(51)と社員の佐藤廉(きよし)さん(42)も、腹部を刺されるなどして重傷を負った。
現場はJR宇都宮駅の南西約2キロで、国道4号沿い。桑田容疑者は、日本刀を事務所に残したまま車で逃走したが、宇都宮市内で緊急配備中の警察官が発見して取り押さえ、約1時間後に殺人未遂容疑で逮捕した。
逮捕容疑は大京ホーム事務所で、実方さんら3人を刃渡り約70センチの刃物で切りつけ、殺害しようとした疑い。
同署によると、桑田容疑者が大暴れしている最中、逃げようとして階段から転げ落ちた男性も軽傷を負った。
大京ホームと取引がある男性(65)によると、桑田容疑者はアパートの施工を同社に依頼していたという。
午後4時ごろに従業員から「大変なことになった。(桑田容疑者が)ゴルフケースに日本刀を入れてきた。従業員に切りかかり、社長も切った」と電話があった。
同署では、桑田容疑者と大京ホームとの間にトラブルがあったとみて、調べを進めている。
(紙面から)