ストレスに強くする！
2012年05月17日
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夕方散歩で、マルちゃん（MIX♂３歳）プチ災難にあった。
のんびり帰途についていると、ヨーキー１頭、マルチーズ３頭の計４頭が、一緒につながれてやってきた。
しかも、犬を見てはみんなで吠えている。
マルちゃんは早々と立ち止まり、フリーズして「落ちついて」のシグナルを出した。
すると、突然ヨーキーがひとりでマルちゃんの脚のところに立っているに気づいた。
それぞれが、てんでんばらばらに引っ張るので、力がかかって首輪が抜けたのだった。
そのヨーキーは、マルちゃんの膝のあたりの匂いをちょっと嗅いでいたが、それを見た他のマルチーズたちもいっせいに寄ってきてマルちゃんを取り囲んだ。
そこで飼い主さんがあわてて大声で呼んだりしたため、みんなが興奮して吠えはじめたのである。
マルちゃん、４頭の吠え犬に囲まれて、最初はシグナルだったのが、動けなくなってフリーズしていた。
みんなが立ち去ったあと、「だからチビ犬は嫌いなんだよ〜」と言う声が聞こえてきそうな顔をしていた。
マルちゃん、社会化不足の小型犬は、どう対処していいかわからないようで苦手である。
あとはしつこくお尻の匂いを嗅ぎに来て、唸っても立ち去ってくれない犬で、そういう子が来たときには、舌打ちでちょっと誘導してあげると、窮地を脱することができる。
困ったときには手を貸してあげよう。
保護犬ココちゃん（パピチワ♀５歳）には、また少し進歩が見られた。
以前に会ったときに吠えてしまったご近所犬のビーグルミックスちゃんと、今日は吠えずに挨拶できたのだ。
飼い主さんが高い声で「かわいい〜」などと言ったりすると、すぐに興奮して飛び跳ね吠えてしまう。
なので、舌打ちして注意を引いたりなどの手助けがまだ必要だ。
それから公園では、２頭連れのチワワちゃんたちと、上手に挨拶できた。
この時は舌打ちの手助けなしである。
ちょっと苦手そうな犬とのすれ違いも、広い道路なら大丈夫になってきた。
それから、原っぱで鳥を追いかけようとしたときに、リードを止めずに追わせてみたら、少し追いかけて止め、草の匂いを嗅いで落ち着こうとしていた。
１０メートルリードの範囲で追いかけては匂い嗅ぎ、というのを３回繰り返したら、もうそれ以上はやらなかった。
高ストレスで興奮しやすい状態になっている犬は、ちょっと走ったり、ボール無げをしたりすると、自分で制御できなくなって、いつまでも走り回ったり吠えたりする。
ココちゃんも興奮しやすくて吠えやすいので、走らせないように気を付けていたが、このように自分で落ち着くことができるようになったら、ボールを少し転がしたり、鳥や蝶などを少し追いかけたり、友達犬と遊んだりというのはやらせてあげよう。
興奮しやすい状態では、こういう遊びはさらに興奮を煽るのでやらないが、自分で休みを取って興奮をコントロールできるようになったら解禁だ。
目安は、３回ほど繰り返した後に、自発的にやめるかどうかである。
いつまでも続けているようだと、時期尚早ということなので、もうしばらくは我慢してストレスマネジメントをしよう。
こんな進歩が見られる一方で、昨日の深夜、ココちゃん突然吠え出した。
すぐに吠え止むようになったとはいえ、たまに思い出したようにこういうことがある。
保護犬にはありがちなことだ。
５年間にうけたストレスと心の傷から回復するには、まだまだ時間がかかるだろう。
問題行動が出ている犬をリハビリするときに、問題行動の原因となるストレスを減らすことが重要である。
それと同時に、犬自身を「ストレスに強くすること」も大切だ。
「ストレスに強くする」というと、明らかに強いストレスを受けそうな状況に犬を投げ込んで、「さぁ慣れろ」といわんばかりのやり方をしようとする人が依然として多い。
ヴィベケ・S.リーセ著『ドッグトレーナーのための深読み・先読みテクニック』もその類だ。
犬をショッピングモールに連れていくとか、空き缶のカーテンの間を歩かせるなどというようなことを提案しているのである。
こういうことをさせると、昨日の記事で書いたように犬は這いつくばる。
繊細な子はトラウマになって、ますます苦手なものが多くなり、ストレスに弱くなるので気をつけよう。
そうではなくて、「ストレスに強くする」というのは、「ストレスへの抵抗性を高めること」を意味する。
人間の精神医療では、抗不安薬や筋肉の緊張をほぐす薬を使用して、本人をリラックスさせるということを行う。
それによって、本来持っているストレスへの抵抗力が回復するのである。
犬の世界で言われていることとはまるで違うことがわかるだろう。
犬の場合は、クロミカルムなどの抗不安薬や、おなじような作用をするサプリ、ジルケーンなどが出ているので、それを使うのもいいだろう。
犬がリラックスするようなことをするのもいい。
一番お手軽でいいのは、まったりブラブラ散歩だ。
ストレスマネジメントで散歩が重要なのは、こういうわけなのだ。
実際に問題行動を抱えた犬がこの散歩を始めると、とたんに笑顔になる。
そしてどんどん問題が軽減していくのである。
デリケートなリード操作を習得するのに努力を要するが、うまくできるようになってしまえば、人も犬とっても楽だ。
楽してストレスへの抵抗力がつくのだから儲けものだ。
そんなつもりでブラブラしよう。
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のんびり帰途についていると、ヨーキー１頭、マルチーズ３頭の計４頭が、一緒につながれてやってきた。
しかも、犬を見てはみんなで吠えている。
マルちゃんは早々と立ち止まり、フリーズして「落ちついて」のシグナルを出した。
すると、突然ヨーキーがひとりでマルちゃんの脚のところに立っているに気づいた。
それぞれが、てんでんばらばらに引っ張るので、力がかかって首輪が抜けたのだった。
そのヨーキーは、マルちゃんの膝のあたりの匂いをちょっと嗅いでいたが、それを見た他のマルチーズたちもいっせいに寄ってきてマルちゃんを取り囲んだ。
そこで飼い主さんがあわてて大声で呼んだりしたため、みんなが興奮して吠えはじめたのである。
マルちゃん、４頭の吠え犬に囲まれて、最初はシグナルだったのが、動けなくなってフリーズしていた。
みんなが立ち去ったあと、「だからチビ犬は嫌いなんだよ〜」と言う声が聞こえてきそうな顔をしていた。
マルちゃん、社会化不足の小型犬は、どう対処していいかわからないようで苦手である。
あとはしつこくお尻の匂いを嗅ぎに来て、唸っても立ち去ってくれない犬で、そういう子が来たときには、舌打ちでちょっと誘導してあげると、窮地を脱することができる。
困ったときには手を貸してあげよう。
保護犬ココちゃん（パピチワ♀５歳）には、また少し進歩が見られた。
以前に会ったときに吠えてしまったご近所犬のビーグルミックスちゃんと、今日は吠えずに挨拶できたのだ。
飼い主さんが高い声で「かわいい〜」などと言ったりすると、すぐに興奮して飛び跳ね吠えてしまう。
なので、舌打ちして注意を引いたりなどの手助けがまだ必要だ。
それから公園では、２頭連れのチワワちゃんたちと、上手に挨拶できた。
この時は舌打ちの手助けなしである。
ちょっと苦手そうな犬とのすれ違いも、広い道路なら大丈夫になってきた。
それから、原っぱで鳥を追いかけようとしたときに、リードを止めずに追わせてみたら、少し追いかけて止め、草の匂いを嗅いで落ち着こうとしていた。
１０メートルリードの範囲で追いかけては匂い嗅ぎ、というのを３回繰り返したら、もうそれ以上はやらなかった。
高ストレスで興奮しやすい状態になっている犬は、ちょっと走ったり、ボール無げをしたりすると、自分で制御できなくなって、いつまでも走り回ったり吠えたりする。
ココちゃんも興奮しやすくて吠えやすいので、走らせないように気を付けていたが、このように自分で落ち着くことができるようになったら、ボールを少し転がしたり、鳥や蝶などを少し追いかけたり、友達犬と遊んだりというのはやらせてあげよう。
興奮しやすい状態では、こういう遊びはさらに興奮を煽るのでやらないが、自分で休みを取って興奮をコントロールできるようになったら解禁だ。
目安は、３回ほど繰り返した後に、自発的にやめるかどうかである。
いつまでも続けているようだと、時期尚早ということなので、もうしばらくは我慢してストレスマネジメントをしよう。
こんな進歩が見られる一方で、昨日の深夜、ココちゃん突然吠え出した。
すぐに吠え止むようになったとはいえ、たまに思い出したようにこういうことがある。
保護犬にはありがちなことだ。
５年間にうけたストレスと心の傷から回復するには、まだまだ時間がかかるだろう。
問題行動が出ている犬をリハビリするときに、問題行動の原因となるストレスを減らすことが重要である。
それと同時に、犬自身を「ストレスに強くすること」も大切だ。
「ストレスに強くする」というと、明らかに強いストレスを受けそうな状況に犬を投げ込んで、「さぁ慣れろ」といわんばかりのやり方をしようとする人が依然として多い。
ヴィベケ・S.リーセ著『ドッグトレーナーのための深読み・先読みテクニック』もその類だ。
犬をショッピングモールに連れていくとか、空き缶のカーテンの間を歩かせるなどというようなことを提案しているのである。
こういうことをさせると、昨日の記事で書いたように犬は這いつくばる。
繊細な子はトラウマになって、ますます苦手なものが多くなり、ストレスに弱くなるので気をつけよう。
そうではなくて、「ストレスに強くする」というのは、「ストレスへの抵抗性を高めること」を意味する。
人間の精神医療では、抗不安薬や筋肉の緊張をほぐす薬を使用して、本人をリラックスさせるということを行う。
それによって、本来持っているストレスへの抵抗力が回復するのである。
犬の世界で言われていることとはまるで違うことがわかるだろう。
犬の場合は、クロミカルムなどの抗不安薬や、おなじような作用をするサプリ、ジルケーンなどが出ているので、それを使うのもいいだろう。
犬がリラックスするようなことをするのもいい。
一番お手軽でいいのは、まったりブラブラ散歩だ。
ストレスマネジメントで散歩が重要なのは、こういうわけなのだ。
実際に問題行動を抱えた犬がこの散歩を始めると、とたんに笑顔になる。
そしてどんどん問題が軽減していくのである。
デリケートなリード操作を習得するのに努力を要するが、うまくできるようになってしまえば、人も犬とっても楽だ。
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コメント
投稿者：ロックハート（2012年05月18日 00:24）
こんばんわマルちゃんは冷静に対応してすごいですね(^ ^)
グラさんが書かれていた、その本持っています。
確かにショッピングモールのありましたね。
犬どうしの挨拶風景で、シグナルを読み取った解説がありましたが、
あの人の読み取り方は、グラさん的にも同じだなという感じですか？
こんな風に読み取るのかと感心しながら読んでたのですが、なんだか難しそうですね
うちの犬（ジャックラッセル＆パピヨンMixメス 6ヶ月）は、他の犬と挨拶させると
相手に吠えられたり、じゃれられたりなどされてないのですが
そのうち興奮したように動きがあわただしくなってきて
しっぽが垂れて足の間に入り、走り回るので
これはどうゆう状態なのかなと気になります。
その後の散歩も少しの間興奮状態が続き、
ダッシュが続きます。
普段もダッシュや、早足ぎみなので
落ち着いて、ブラブラ散歩ができるようになりたいです！
投稿者：よーちびす（2012年05月18日 11:19）
>しつこくお尻の匂いを嗅ぎに来て、唸っても立ち去ってくれない犬まさにうちのワンコ（柴６ヶ月）です。。。。
逆の立場ならどうしたらいいんでしょうか？
そういうときに下手にリード固定するとリードに噛みついたりイルカのジャンプみたいになってしまいます。
うまく対処してくれる飼い主＆ベテランワンコの場合は犬通しに任せてしまうのですが、ほぼガウ犬なので。。
投稿者：グラ（2012年05月18日 12:56）
＞ぱすたさん教育してもらえてよかったですね。
こういう体験が大事だと思いますよ。
自分で離れたというのもいいですね。
おとな犬にはしつこくじゃれついてはいけないということを学んだと思います。
また会わせてあげられるといいですね。
投稿者：グラ（2012年05月18日 13:02）
＞ロックハートさんちょっと違うと感じる部分も多々ありましたし、うまくいかない犬同士をあえて挨拶させているところも気になりました。
ロックハートさんのわんちゃんは、他犬が怖いんでしょうね。
落ち着いたやさしい犬を選んで近づけてあげることと、そうなるはるか以前に引き離してあげることが重要です。
ちょっと近づいてフリーズしたら、呼び戻してあげましょう。
そうやって失敗しない経験を重ねたほうが、上手に犬慣れします。
また、守ってくれるおとな犬と一緒に散歩して挨拶すると、うまくできるようになります。
投稿者：グラ（2012年05月18日 13:06）
＞よーちびすさんまだお子様なので、しつこいのは当然です。
ちなみにマルちゃんのお尻を嗅ぐのは、１０歳の雄犬です。
よーちびすさんのわんこは、これから犬マナーを学習していくので、落ち着いた犬に教えてもらう機会を持つことと、あとはあいさつの最初から間に割って入って、少しずつ近づけたり、引き分けたりするといと思います。
リードは常にゆるくしておいてくださいね。
投稿者：☆（2012年05月18日 18:57）
マルちゃん災難でしたね…そしてココちゃんの進歩素晴らしいですね!!1年８ｹ月前は何もわからずとりあえず10mリードを使ったらハトをずっと狂ったように追いかけ回してﾍﾄﾍﾄになっていた記憶が（笑）
最近は3m中でハトを軽く追いかけるそぶりだけしてすぐに地面を匂っている姿を見て感動した所です!!今朝はハトと並んで座ってオヤツを分け合っていました!!
お尻をかがれてイヤな時オスワリしたり逃げたりしながらひつこいと唸っていましたが唸る前に舌打ちすると次から舌打ちしなくても自分で離れて戻ってきました!!
日々自分で考えて行動してるから性格もよくわかるし愛おしい気持ちが益々増えました★
投稿者：グラ（2012年05月18日 20:32）
＞☆さんハト狩りをしていたんですか〜（笑）
いまはそぶりだけなんて素晴らしい！
ハトとおやつを分け合うとはまた平和ですね〜。
小動物を追わない練習は、けっこう時間がかかります。
根気良く教えないといけませんから。
よく頑張りましたね。
マルちゃんもずいぶんマシになりましたが、まだまだです。
☆さんわんこはずいぶん進歩してますね。
愛されてて幸せです。
投稿者：ロックハート（2012年05月18日 21:52）
シグナルの読み取りは人によって違いがあるんですね~
ワンコが他の犬をこわがっているとわ思いませんでした(･･;)
挨拶できないとキュンキュンないたり
ワンコを見つけると興味しんしんで寄っていくので
フリーズするかんじではないのです。
なので、挨拶させるかさせないか見極めにくかったです。
最初は普通に匂いをかぎあってるのですが
そのうちだんだん動きが早くなってくるので
もし近寄りたがっていれば、
少し挨拶させて
動きが早くなる前に立ち去るというのはあまり意味ないですかね？
落ち着いたワンコと散歩してみたいです。
見つかればいいなぁ
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参加のﾀｲﾐﾝｸﾞがよかったかどうかわかりませんが、家に帰ってからとても静かでした。少し疲れたかな？？