B−CAS:有料テレビを不正視聴 ネットに書き換え方法

毎日新聞 2012年05月19日 02時30分(最終更新 05月19日 02時36分)

B−CASカード
B−CASカード

 テレビの有料番組を受信したり、番組の不正コピー防止に使われている「B−CASカード」のデータを書き換え、放送事業者に金を払わずに有料番組を視聴できる方法が、インターネットで出回っていることが分かった。総務省は「コンテンツ保護の観点から由々しき事態。B−CASシステムの改廃につながりかねない問題」として調査に乗り出した。

 デジタル放送の視聴を可能にするB−CASカードは、同放送に対応する全てのテレビに付いている。不正B−CASカードは、今回のインターネットによるものとは別に、海賊版カードが数カ月前から出回っていた。

 ネット上で出回っているのは、パソコンでネットからダウンロードしたソフトを用い、テレビや録画機器などに付いている正規のB−CASカードを書き換える方法。

 正規カードで有料放送を見ようとすると、最初は一定期間の体験視聴ができるが、その後契約をしないとガードが掛かって見られなくなる。しかし視聴契約を結ぶと、テレビに付けたB−CASカードにその旨が暗号化して書き込まれ、ガードが解除される。今回の方法はカードの書き換えを可能にし、無料期間を延長することなどができる。

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