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男の着物の着かた図解

=羽織の着かたとたたみかた図解=
=角帯の締めかた図解=
=ふんどしの締め方図解=
=着物の防寒=
=着物のお手入れとたたみかた=


男の着物(浴衣)の着かたというのが、わりとイラスト解説がないようなので、描きます。

女性の着物と違って男の着物は、基本は「巻き付けて帯」で終わりですから
実はむちゃくちゃ楽です。夏は涼しいし、下から風が当たって(おい)。
これはいちおう「着物の着かた」解説ですが、浴衣も着かたは同じです。
手軽な浴衣あたりから、どうぞトライしてみてくださいね。


まず、着物の場合だと、「襦袢」を下に着ます。あ、「足袋」を履くときはこの時点で履いておきましょう。
 ※「足袋」については「着物の防寒」へどうぞ。
「襦袢」は着物の下に着て、襟だけ見せるものです。
今、着物屋さんで「襦袢」を買えば、だいたい黒や紺などの無難な色の「半襟」がついた状態で売っています。
イラストの半襟は白になってますが、色付けるのめんどかっただけです。
 注:もしも夏用の着物を着るときは、「半襟」は白です。夏限定、白です。夏以外は白はNGです。
 着物屋さんで「白い半襟」を買ってきて、てきとうに付け替えてください。あくまで夏限定で。

「襦袢」ですが慣れるまでは着物の下でぐちゃぐちゃになってしまします。
公式見解は「下紐で留める」ですが、かまいません、腰のところをガムテープで止めてください。わかりゃしません。
なれれば必要なくなります。
 
浴衣の場合、襟のない「浴衣下」というのを着ますが、代替品もあります。最後に書きます。

チナミに着物が日常着であった江戸時代において「襦袢(ジバン)」といえば「肌ジバン」、
今で言う肌シャツのことを言いました。
今、我々が言うところの「襦袢」にあたる着物のすぐ下に着て襟を見せる、これは、「下着」と呼ばれました。
ちょうど逆です。
生活文化に関する用語ほど時代とともに混乱するものはありません。
当時書かれたものを読む機会がああるときは気を付けてね。
では、いよいよ着物をはおって巻き付けてみましょう。
コツは、「襟元は後回し、腰からキめる」。
だいたい、襟元からびっしりキレイに着ようとしてみなさん失敗します。
襟の状態はとりあえず無視していいです。上半身ダレダレでもおいといて、
下半身にキモノをきれいに巻き付けるキモチで腰の位置を決めます。スソが広がらないようにだけ気を付けてください。
着物のスソのはじっこのところ、ここを「褄(つま)」といいますが、上に来る「褄」がココロモチ上向きになるようなかんじがかっこいいです。
 
ここで、イラストでは細紐で仮留めしていますが、これも、つまり「公式見解」です。
またもや「ガムテープで留めちゃう」技を使いましょう。何日も貼っとくもんじゃなし、生地は別に傷みません。
国宝級のなんとか紬を着る場合はオススメしませんが。
着物は、着る作業をしているうちに着崩れてくるので、慣れないウチはできるだけ楽をしましょう。
紐でもテープでも、留める位置は「腰骨」です。「ウエスト」ではありません。気を付けてください。
この時点でちょっと動いてみて、腰から下が安定しているようでしたら、このまま帯を締めます。


帯です。
浴衣だと「兵児帯(へこおび)」というやわらかい帯でごまかす手がありますが、
やっぱり、男は「角帯」!!かっこいいです。見栄えが違います。木綿製の安いのだと2〜3千円で買えます。
というわけで、リンク=角帯の締め方=にどうぞ。
締めたら戻ってきてね。


はだけた襟は手であわせる。

こうやって着ると上半身はイラストのようにでろ〜〜んと広がります。
まあ見せてまずいモンも付いてませんが(笑)、
かっこわるいのでてきとうに手でかき合わせて、おわりです。
腰のあたりに「たるみ」がでますね。これが正しいキモノのシルエット。
上半身にこういう余裕があるからこそ、「フトコロ手」というかっこいいワザも使えるのです。
どうしてもはだけすぎになっちゃう場合は、帯の上のへんをちょびっとつまんで、
帯の中に入れちゃいます。
ようするに、このへんはてきとうでいいのだ。キモノだもおん。
小物。
王道、てぬぐい。豆絞りが無難でしょう、着物屋さんで買えます。なければお祭り用品ショップ。
3〜500円くらいです。イラストのように帯にはさんで上半身の合わせ目から半分くらいのぞかせます。
これはポケットチーフみたいなもんで、アクセントとして必要です。できるだけ装着してください。
手には何も持たないのが理想ですが、そうもいきませんからフロシキとか。
財布は平べったいものをフトコロに。
小銭入れは別にして、タモトに。あんまり重いとシルエットが悪くなるので気を付けよう。
浴衣を着るときの下着について
男性の場合、素肌に直接浴衣を着る方も多いと思いますが、やはり下着は着たほうがいいです。
シルエットがきれいにきまりますし、浴衣が汗でヨレヨレになるのも防いでくれます。
専用の「浴衣下」は着物屋さんで買えますが、買うのがばかばかしいときは、 白いTシャツのエリをハサミで大きくV字に切って代用しましょう。充分です。
参考までに、江戸時代の浴衣用の「汗取り」の作り方です。 ←のようなものをつくって、背中に当ててヒモを前にまわしておなかのところで留めます。
三尺の日本手ぬぐいが2本いります。なければ「サラシ布」を買いましょう、洋品屋さんや着物屋さんで1000円くらい、10m保証です。
10mも使いませんが、まあ、食器棚に敷いたり、洋服ダンスにしいたりと、用途はたくさん。
最大の用途として、 =フンドシの締め方= をアップしました。どうぞ。
羽織。
現代は「アンサンブル」と言って着物と羽織が同柄なものが多いですが、これは比較的あたらしい習慣です。
下の着物に合う色柄なら、どんな羽織を着てもかまいません。センスの見せどころ。
羽織紐はちゃんと付けよう(ネクタイみたいなもん)。


「羽織の着かたとたたみかた図解」をアップしました。
どうぞ。

アトは中身。百人一首くらいは覚えましょう。会話にハクがつきます。



=羽織の着かたとたたみかた図解=
=角帯の締めかた図解=
=ふんどしの締め方図解=
=着物の防寒=
=着物のお手入れとたたみかた=