AIRBOW/チューンナップモデルのコンセプト

  逸品館が発売しているチューンナップ製品の最大の特徴は、改造品でありながら“メーカーの公認機”としての認定を受け、メーカーとの協力体制をとることで製造メーカーの技術者と直接、技術やノウハウの交流が可能とし、オリジナルの回路や技術に基づき確実で無駄のない音質向上改善が行えるところにあります。
  もし、我々の技術が稚拙であったり、著しくバランスを欠いたり、電気的に不安定だとメーカーが判断するならばこのような協力体制は決して実現できません。AIRBOWの技術力がメーカーと同等以上であると認められて初めて可能となる、信頼と価値のある「業務提携」なのです。
  そして、 “公認チューンナップモデル”であればこそ、“メーカー保証”ならびに“メーカーのアフターサービス”をベースモデルとまったく同等にお受け頂だけるのです。これは、他の販売店やガレージメーカーが行っている”無断改造”ならびに”違法改造”とはまったく違うところです。
  ここで、勘違いして欲しくないのは“無断改造”や“違法改造”を行ったとしても、まず我々が生産している“公認改造モデル”より良い音質には仕上がらないことです。これは車などの“違法改造”と共通しますが、メーカーからきちんとした“ベースモデルの設計図(回路図)”を入手することができて初めて“無駄と無理がなくチューンナップを行うことができる”からなのです。さらに、開発に際してもAIRBOWの開発に使用する機器はもちろんのこと、メーカーが所有あるいは外注する”現時点で最も優れた測定、開発環境”をフルに活用できるのです。
  さらに、メーカーに生産を委託できるということは、「それだけの販売実績がある」とお考えいただいて差し支えありません。音質や品質が優秀であるからこそ「メーカーが認定」し、販売台数が見込めるからこそ「価格を安くすることが可能」となり、メーカーがアフターサービスを行うからこそ「安心」なのです。これらの相乗効果によって、「低価格で最高の性能のオーディオ機器」を発売することが可能になりました。
  一部のマニアが自慢するような、「高ければよい」・「人が持っていないから満足できる」、そんな感情で「音楽に触れないで欲しい」。そういう芸術に対する厳しさと愛情をこめて、これらの製品は生み出されています。
設計−生産−販売−消費、これらのプロセスが「音楽を愛する情熱」で結ばれて、人間的なネットワークが構築され、初めてこれらの製品の生産が実現したのです。
  しかし、それらの「技術的な独自性や優位性」は、AIRBOWの高度な開発能力、ノウハウの一部分でしかありません。我々が最も得意とする分野は、音楽家との密接な協力体制による「測定器に頼らない音質判断」・「音質調律(チューン)」の高い技量なのです。
  「人が聴いて音が良いと感じる製品」を生み出すために、電子回路技術はもちろんのこと、音楽、音響心理学、聴覚の医学的見地、脳内部での音響分析プロセス、あらゆる音と音楽に関係する人間側からの深い研究を怠らない努力を続けています。
メーカーからは「電子回路技術からみた音」を、我々からは「人間から見た音」をそれぞれ交流、融合させることで、「人間が聴いて心地よく、深い音楽を再現できるオーディオ機器」が生み出されてゆくのです。