1: まず、図のように景気よくばっと床に広げます。 アイロンをかけるのでアイロン台がいりそうなもんですが、まあ、下が畳の場合は二つ折りのシーツしいときゃ十分です。 ていうか絨毯でやったことないんですが、絨毯だったらアイロン台いるかもしれません。 が、ワタクシ、アイロン台使ったことないのであの段差がある状態でのたたみかたわかりません。すまんです。 座り位置はばってんの位置です。以降座り位置変わらず。 で、全体にざっとアイロンをかけます。面積大きいのと、この時点では立体なので、ちゃんとかけようとするとパニックです。ざっと。 スソとエリの裏側だけはしっかりかけます。 | |||
↓赤い線がありますが、「3」の工程で使うので今は気にしないでくださいね。
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2: 座り位置からだと向こう側にあたる、右前身ごろをこっちに折り返してアイロンをかけましょう。 ここでもエリには気を使います。エリ目立ちます。右側なので下の方は隠れますけど。 前身ごろは布2枚でできています。小さい方の布(おくみ)が、大きい方にかぶさるように折られていますので、アイロンは手前から奥にむかってかけます。「おくみ」が「えり」に重なるところ「剣先」がキレイに折れてるように気を付けましょう、目立ちます。 ていうか、もともと折れてるように仕立ててあるので、そんな難しくないですよ。ていねいにやれば大丈夫です。 あと、袖にもアイロンかけます。ちゃんと仕立てたキモノや浴衣は、袖が本体に2ミリほどかぶさってるのですが、ここの折り目が大事なのです。キレイにアイロンかけましょう。 一度袖の上下を手でもってパンパンと引っ張ると折り目がキレイに出ますよ。 一応、↓、「剣先」と「袖の縫い付け部分折り目」の断面図です。 | ||
3: キレイにアイロンかけた右前身ごろを、向こう側に折り返します。 これが、クリーニング屋さんに出すとなぜか「おくみ」の縫い目のところで折られてくるのですが、どう考えてもこれってまちがいですよ。 どこで折るかというと、「エリの付け根からまっすぐ下に」です。図2の○した位置です。だってここで折らないとシワになるじゃん。 ワタクシはここから下にまっすぐ折りますが、斜めに折るやりかたもあるようです。まあてきとうでいいんじゃないでしょうか。 で、折り目にアイロンかけます。しっかり折り目つけましょう。 | |||
4: 座り位置から手前にあたる、左前身ごろにアイロンかけます。要領は「2」と同じです。手前だからやりやすいです。袖にもね。 | |||
5: 「3」とおなじようなかんじで折り返します。アイロンで折り目つけましょう。 このとき、左右が完全に対照になるように気を付けて折り返してください。じゃないと後でかなり困ります。 こうやって折り返すとエリの上の方、着ると首の後ろにあたる場所が、図のように下に折れます。 この段階で着物が完全に「平面」になります。そして「着物たたんでる」雰囲気が出てきます。なんか落ち着いた気分。 この段階で 「しわ」が残ってったらミシミシアイロンかけてのばしましょう。この状態が一番アイロンかけやすいですよ。 | |||
6: さて、ここからがちょっと難しいです。気合いで。 いま一度、座り位置からのながめで図5の状態を描いてみますね。 これを縦半分に折りますよ。 | |||
7: 座り位置から向こうがわ、図のマルで囲んだ部分をそれぞれ両手でしっかり持って下さい。 折り返した部分と、その下の脇部分とを一緒に持つのです。ずれないようにしっかり持ってください。 そのまま手前に持ってきます。全体を半分に折るのです。 失敗すると、折ってアイロンかけた左身ごろがぐちゃぐちゃになってしまいます。そしたら元に戻して図6の状態に折りなおして、再トライしてください。 着物は図体がでかいのでカタチを維持したまま折り返すのはちょっと大変ですが、まあ、なれればどうってことありません。 | |||
8: うまく折れましたか?折れましたね。 エリの左右のはじっこがぴったり重なるなずです。で、「折れ目」も無事なはずなのですが、不安な場合はそ〜〜っとまくって確認しましょう。 あまり派手にまくると却ってシワになるので、あくまでそ〜っとね。 | |||
9: 右後ろ身ごろが上に来ている状態です。アイロンかけましょう。 さっき裏からざっとアイロンかけてありますが、やはり直接アイロンかけるとパリっとしますよ。 とくに袖の後ろ側はまったくアイロンかかってませんので念入りにいきましょう。 | |||
10: そでを折り返します。 縫い目で折らず、ちょっと手前で折る方がいいようです(縫い目が崩れない)。 そして、左袖の裏側が上にくるので、はりきってアイロンかけますよ。 | |||
11: スソのほうからアタマにむかって折ります。このへんにいくと、アイロンでカタチができているのでかなり扱いやすいです。四角い固まりというかんじ?折り返して出てきた部分は、まだアイロンかかってませんからいちおうかけましょう。 | |||
12: で、これを、えいやっとひっくり返します。最後のアイロンバージン部分をなんとかするためです。 逆いうと、特にシワのない着物をただたたむだけ、のときは「11」で終わりです。いちいちひっくり返す必要はありません。 |
向こう側のエリをこちら側に向かって折り返します。ぴったり重ねます。 本体は勝手に付いてきますね。 | |
このままワキの縫い目を持って、これまた手前に重ねます。 自然に「おくみ」のところで布が折れます。 「これだけ?」ってかんじですが、ちゃんと8番の状態になります。着物は左右対称ですから、一方をちゃんと折れば片方は、それに合わせれば自然にちゃんとなるのです。 とはいえ、慣れないウチは失敗するかもしれません。できるようになると楽なので覚えておくのもいいかもしれません。 |
=着物の着かた図解= =羽織の着かたとたたみかた図解= =角帯の締めかた図解= =ふんどしの締め方図解= =着物の防寒= |