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警察署の絵画“7億円超”か5月18日 23時34分
大阪市内の警察署の署長室に飾られている絵画が、文化勲章を受けた洋画家の作品で、7億円を超える価値がある可能性のあることが分かりました。
昭和29年ごろに地元の人から寄付されたとみられますが、詳しい経緯は分からないということです。
この絵画は、大阪府警の東警察署が、平成になって現在の庁舎に建て替えられた際、倉庫から見つかり、その後、署内に飾られていた19点の絵画のうちの1つです。
この警察署が対象となった大阪府の監査委員による調査の中で、これらの絵画のうち、署長室にある船が出る様子を描いた絵は、洋画家の岡鹿之助の作品とみられ、評価額は7億円を超える可能性のあることが分かりました。
岡鹿之助は、東京生まれで昭和に活躍し、点描による上品な作風で知られていて、文化勲章も受章しています。
府の監査委員によりますと、19点の絵画はいずれも、昭和29年に東警察署の前の庁舎が完成した際に地元の人から寄付されたとみられていますが、詳しいことは分からないということです。
府の監査委員は、これらの絵画について、専門家による鑑定を行ったうえで、芸術性が高いと評価された作品は、多くの府民が鑑賞できるよう有効に活用すべきだと指摘しました。
大阪府警察本部は、「昔の話なので、誰からどういういきさつで寄付されたのかは分からない。絵画の適切な管理や有効活用など、府の方針に沿う形で対応したい」としています。
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