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'11/10/23

斉藤鉄夫氏(衆・比例中国)

(原発政策)
【問1】福島第1原発事故を受け、政府は原発を含めたエネルギー政策の見直しを進めています。国内には54基の原発がありますが、中長期的にどう対応すべきだと思いますか。1つ選んで下さい。その理由もお書き下さい。

(2)ゼロにはしないが、大幅に減らして依存度を下げるべきだ
(その理由)
1、国民生活・福祉・雇用を守るために、経済競争力の維持は不可欠。そのため電力の安定供給は必要条件。省エネ+自然エネ+火力高効率化で原子力を代替していく。代替できる分、原子力依存度を下げていく。
2、原子力の平和利用技術、核兵器に転用できない原子燃料サイクル技術などの分野で日本の技術は世界のトップレベルにある。その技術を持ち続けることは、技術立国として必要。
3、今後、中、印、露、韓が原子力を増やすので、日本の安全技術を適用し、より安全な炉を建設させる必要がある。

(代替手段)
【問2】問1で、1あるいは2を選んだ方に伺います。原発の代替手段として何を想定していますか。2つまで選び、理由もお書き下さい。

(1)太陽光、風力などの自然エネルギー
(2)省エネルギー
(その理由)省エネ+再生可能エネ(自然エネ)+火力の高効率化(ガスコンバインドなど)の組み合わせで、CO2排出抑制とコスト抑制を同時に達成する必要がある。

(再稼動)
【問3】当面の対策について伺います。現在、定期検査で運転を停止している原発の再稼働にはどう対応するべきですか。1つ選んで、理由もお書きください。

(2)ストレステストで安全性が確認されたものは、再稼働させるべきだ
(その理由)1、省エネ+自然エネ+火力高効率化で原子力を代替していくが、今すぐ全ての原子力を代替できるわけではない。電力の安定供給のため、より安全性の高い基準を設定し(ストレステスト)、再稼働させざるを得ない。2、政府が行っている事故原因調査、これから国会に設置される事故原因調査委員会の結論と知見も新しい安全基準に生かされるべきであり、その後の再稼働が望ましい。

(新規建設)
【問4】全国で14基の新規建設計画がありますが、どういう姿勢で臨むべきだと考えていますか。その理由もお書き下さい。

(2)進捗状況を個別に判断し、必要なものは建設するべきだ
(その理由)建設段階の進んだ発電所は、最新技術を取り入れたものでもあり、安全性のチェックの後、使うという方が経済合理性の観点からも妥当であろう。

(上関)
【問5】中国電力が原子炉設置許可を国に申請中の上関原発(山口県上関町)について伺います。建設するべきだと思いますか。1つ選んで、理由もお書きください。

(4)その他
(その理由)地元住民の方々の判断も大きな要素だと考える。

(島根3号機)
【問6】中国電力が島根原発(松江市)で建設中の3号機について伺います。震災前、工事の進捗率は9割を超えていましたが、今後どう対応するべきだと思いますか。1つ選んで、理由もお書き下さい。

(2)建設を進め、稼働させるべきだ
(その理由)問4の答えと同じ。

(姿勢の変化)
【問7】福島第1原発の事故発生後、原発への立場は変わりましたか。1つ選び、その理由と現在の立場をお書きください。「変わった」と答えた方はどう変わったかもお願いします。

(1)変わった
(その理由)将来、全地球的に目指すべきエネルギー社会としての「太陽水素系エネルギー社会」への過渡的エネルギーとして原子力を認めてきた。そのこと自体は変わっていないが、そのスピードを速めるべきという点で変わった。

(海外輸出)
【問8】原発の輸出は続けるべきだと思いますか。1つ選び、その理由もお書き下さい。

(1)続けるべきだ
(その理由)今後、中国、インド、ロシアをはじめアジア各国、南米、中東諸国が急速に原子力を増大させる。地球全体の安全のため、最高の技術が使われるべきであり、日本の平和利用技術はその評価を受けており、世界貢献できる分野である。

【問9】原子力政策について自由にお書き下さい。

資源を有する中、露、印が原子力を急速に増大させ、エネルギー基盤をさらに強化する。韓国やアジアの諸国も原子力を今後増やす。資源を持たない日本が、原子力依存を減らしていくということは、エネルギー科学、技術の分野で大きな進歩がなければ、国際競争に負けていくということである。環境・エネルギーで新しい国家モデルを建設するという強い覚悟を持って、今の日本の福祉を守りたい。険しい道だが。