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水田で汚染拡散防止策

水田で汚染拡散防止策

いわき市の水田では、田植えなどの作業にともなって、放射性物質を含む水が下流に広がらないように、農家が排水溝に吸着剤を設置する対策を始めています。
放射性物質を広げないための対策を行っているのは、東京電力福島第一原発からおよそ30キロのいわき市の久ノ浜地区と大久地区の水田です。
この地区の水田ではコメの作付けは制限されていませんが、住民が行った土壌の調査で、平均で1キログラム当たりおよそ2500ベクレルのセシウムが検出されました。
田植えの時期を迎え、水田に水を引き込んで土を耕す代かきなどの作業に伴って、セシウムを含んだ水が下流の川や海に流れる恐れがあることから、農家を含めた住民の協議会が対策を始めました。
対策ではセシウムを吸着する性質があるゼオライトという鉱物を入れた網目状の袋を、水田の排水溝にくいで固定して設置します。
事前の実験で一定の効果が確認されたということです。
地区にあるすべての水田200ヘクタールあまりを対象に、およそ250か所に来週にかけて袋を設置する計画です。
協議会のメンバーで農家の佐藤三栄さんは、「近くの沿岸では漁業も自粛されていますが、水田の水は最終的に海にも流れるので少しでも汚染が広がらないよう、できるかぎりの対策を行いたい」と話しています。

05月18日 16時37分

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