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相馬市の神社 国の重要文化財に5月18日 18時12分
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江戸時代中期に建てられた、福島県相馬市の「涼ヶ岡八幡神社」が、新たに国の重要文化財に指定されることになりました。
この地方の江戸時代中期の神社建築を代表するものとして評価されました。
福島県相馬市の「涼ヶ岡八幡神社」は、およそ300年前の元禄8年に、当時この地を治めていた相馬中村藩が建てたもので、建物の随所に色彩豊かな装飾画や彫刻が施されています。
今回、国の重要文化財の指定を受けるのは、社殿や参道の門など4つの建築物です。
このうち、社殿のいちばん奥にある本殿は、3つの面の壁板すべてに「桔梗(ききょう)唐草」の彫刻が施されています。
同じ下絵を基に彫られたとみられますが、単調さはなく、複雑な模様が豪華な印象を与えています。この時代の神社は、壁板ごとに異なる模様を彫って、華やかさを表現する場合が多いということですが、涼ヶ岡八幡神社のように模様を統一しているのは非常に珍しく、この地方の江戸時代中期の神社建築を代表するものとして評価されました。
神社の遠藤盛男宮司は「地元の皆さんと共に後世に残していくよう努め、震災からの復興に何らかの形で役に立てればと思います」と話していました。
福島県内の国の重要文化財は、建造物としてはこれで32件になります。
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