自民党有志議員ら、中国駐日大使に「内政干渉だ」と抗議文送付
中国の程永華駐日大使が、亡命ウイグル人組織による「世界ウイグル会議」の日本での開催に抗議する書簡を、日本の国会議員に送付していたことが明らかになった。
程大使の書簡は5月8日付で、14日から開催された「世界ウイグル会議」の中止を求めたうえで、ウイグル会議の幹部らについて「犯罪者」などと批判し、日本の国会議員に対し、「いかなる形でも接触せず、いかなる支持もしないことを希望する」などと書かれている。
これに対し、国会議員から反発の声が上がっている。
自民党の古屋圭司衆院議員は「中国大使から、いわば脅迫状ともいうべき文書が、多くの議員に送りつけられてきた。内政干渉以外の何物でもない。われわれは、これを看過するわけにはいかない」と述べた。
自民党の有志議員らは18日に会見し、自民党だけで100人を超える国会議員に書簡が送られてきていると公表し、「内政干渉だ」と強く抗議した。
そのうえで、18日午後、程大使あての抗議文を送付した。
また、自民党の安倍元首相はメールマガジンで、「大使からの手紙とは到底思えない内容だ。非礼にあたると思う」と批判している。