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米議会 漂流がれき対応強化を5月18日 9時35分
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東日本大震災で海に流れ出た大量のがれきが太平洋上を漂流している問題で、アメリカ議会上院の公聴会が開かれ、オバマ政権が漂流の経路の情報を詳しく提供するとともに、回収や処理にあたっても対応を強化すべきだという声が議員から相次ぎました。
東日本大震災の際、津波で海に流され、太平洋上を漂流しているとみられるがれきの量は、日本政府の推定でおよそ150万トンに上るとみられています。
この問題で、アメリカ議会上院の委員会が17日、公聴会を開き、ベゲッジ委員長が、写真のパネルを示しながら「アラスカ州やワシントン州などに漁網やプラスチック製のゴミが大量に流れついている」と指摘しました。
また、議員の間からは、回収や処理のための方針が示されていないため、沿岸部の住民が対応に苦慮するケースが相次いでいるほか、がれきが流れ着く前に十分な情報が提供されていないとして政府側に説明を求めました。
これに対して、アメリカの海洋大気局の担当者は、西海岸にはがれきが流れ着くおそれがあることは周知しているとしたうえで、「衛星写真で観測しているが、細かいがれきの位置を捉えるまでには至っていないため、方法を探っている段階だ」と述べて理解を求めました。
しかし、出席した議員からは「政府の対策は後手に回っている」という厳しい指摘が相次ぎ、オバマ政権に対応の強化を求める声が強まっています。
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