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　人気アイドルグループ・ＡＫＢ４８の前田敦子（２０）が、今夏に予定される東京ドーム公演と、その翌日の東京・秋葉原のＡＫＢ４８劇場での公演を最後にＡＫＢを卒業することが１７日、分かった。総合プロデューサーを務める秋元康氏（５６）が、ファンとの交流サイト「Ｇｏｏｇｌｅ＋」上で発表した。前田は３月２５日に行われたさいたまスーパーアリーナ公演最終日にＡＫＢの卒業を発表。“原点”の地で有終を飾ることとなった。

　前田の卒業のときがついに明らかになった。秋元氏は「前田敦子は東京ドームのコンサートと翌日のＡＫＢ劇場の公演をもって卒業することになりました」と発表した。

　秋元氏は「先日、久しぶりに前田敦子とミーティングした」と切り出し、３月の卒業発表後初めて、ひざを突き合わせて話し合ったことを明かした。その上で、０５年１２月８日の劇場初公演のステージから、笑い、涙した“原点”の場所で「ＡＫＢのあっちゃん」としての最後の日を迎えることが決まった。

　さらに、秋元氏は「人見知りで、いつも殻に閉じ籠もっていた１４歳の少女が２０歳になり、自分のことだけではなく、みんなのことを思いながら話しているその成長ぶりに感動した」と、話し合った際に見せた“大人”のあっちゃんの姿に深い感動を覚えたことをつづった。

　突然の卒業表明に気をもみ、心配するファンの心情などを考慮し、前田は４月５日に動画サイト上で卒業時期について「まだ何も決まってなくて、みなさんと相談している」と打ち明けた。また、６月６日の選抜総選挙も「応援する側に回りたい」と立候補辞退を表明していた。

　卒業公演の開催時期は今夏になる予定だが、詳細は後日発表される。グループとしての大目標だった東京ドームで完全燃焼し、生まれ育った“わが家”で、センターを張り続けたＡＫＢの“顔”が集大成のパフォーマンスを披露する。

（デイリースポーツ提供）