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'12/5/18

看護の授業は離島キャンパス




 呉市阿賀地区沖に浮かぶ情島で、同地区にキャンパスがある広島文化学園大が看護の授業を始めた。島には医療機関がなく、60〜80代8人が暮らす。看護学科の1年生全員がお年寄りと触れ合い、健康管理などについて学ぶ。

 授業は必修。ほぼ月2回のペースで、1回につき学生約10人と教員2人が島に渡る。本年度中に144人の1年生全員が1度は訪れる。お年寄りの血圧や脈を測り、健康相談にも乗る。畑仕事を手伝うこともある。

 学生たちが昨年秋、島で清掃活動や健康調査を実施したのがきっかけになった。同大は本年度、島の住民の生活環境、健康管理について学生の理解をさらに深めようと授業を設けた。

 岡田伍(あつむ)自治会長(81)は「若い子が来たら、島が活気づく」と笑顔。胡田奈歩さん(18)は「医療機関のない島で暮らす不安がよく分かった。お年寄りとさまざまな話ができる看護師になるため、コミュニケーション能力を高めたい」と意気込んでいた。

【写真説明】島のお年寄り(右端)と交流する学生たち




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