海江田氏「首相理解に時間」=緊急事態宣言、2時間超遅れ―福島原発・国会事故調
東京電力福島第1原発事故を検証する国会の事故調査委員会(委員長=黒川清・元日本学術会議会長)は17日、海江田万里元経済産業相を公開で聴取した。海江田氏は、政府の原子力緊急事態宣言の発令が遅れた理由について「菅直人前首相の理解を得るのに時間がかかった」と述べた。
国会事故調が政治家を公開聴取したのは初めて。27日には事故当時、官房長官だった枝野幸男経産相を招致する。
東電は昨年3月11日、同原発1、2号機が冷却機能を喪失したとして、午後4時45分に原子力災害対策特措法に基づき通報。同法は通報を受けて首相が原子力緊急事態を宣言し、災害対策本部を設置すると規定しているが、宣言の発令は午後7時3分で、2時間以上後だった。
海江田氏によると、通報を受けた後、菅氏に説明するため官邸に向かったが、同行した官僚が規定を記載した省令を持参しておらず、説明に時間がかかった。宣言が遅れた理由について海江田氏は、「首相のご理解を得るのに時間がかかったということです」と述べた。
また、15日早朝に菅氏が東電本社に乗り込み、統合対策本部を設置するまでの官邸と東電、同原発の情報連絡の悪さを「伝言ゲームのようだった」と表現、反省点の一つに挙げた。
[時事通信社]
このニュースの関連情報
- 海江田元経産相から参考人聴取「菅首相の理解に時間」(産経新聞) 05月18日 08:15
- 海江田氏「東電、全員撤退と認識」 国会事故調で証言(朝日新聞) 05月17日 22:11
- 浜岡原発停止1年 再稼働 ハードル高止まり 行政の不手際、信用失った国(産経新聞) 05月13日 07:58
- テレビ番組より面白い「黒川国会事故調」(ファクタ) 05月03日 03:00
- 「原子力コストは安い」は嘘だ!(ファクタ) 04月29日 12:00
海江田氏「伝言ゲームのよう」 国会事故調で当時の心境 5月17日(木) 19時05分 (共同通信) |
- 大阪市 市民共済への協力解消 区役所窓口閉鎖を決定(産経新聞) 5月17日 15:35
- 東電管内は7月2日から…政府、今夏の節電要請(読売新聞) 5月17日 14:32
- 石原知事「身を捨てても」…新党視野に政治塾(読売新聞) 5月18日 7:53
- 入れ墨職員110人、橋下市長「民間に行け」(読売新聞) 5月16日 22:38
- 海江田氏「首相理解に時間」=緊急事態宣言、2時間超遅れ―福島原発・国会事故調(時事通信) 5月17日 21:45
- 菅氏、何度も「チェルノブイリに」海江田氏証言(読売新聞) 5月18日 08:43
- 観光客「不安」宮城18% 東北など10県でアンケート(河北新報) 5月18日 08:15
- 海江田元経産相から参考人聴取「菅首相の理解に時間」(産経新聞) 5月18日 08:15
- 後期高齢者医療見直し法案 民主が提出断念(産経新聞) 5月18日 08:15
- 森元首相ら自民重鎮「特命委」設置要請 中選挙区制、復活の動き (産経新聞) 5月18日 08:15