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“古墳は八角形”50年以上前に確認5月18日 4時0分
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天武天皇と持統天皇を合葬したとされる奈良県明日香村の古墳について、宮内庁が50年以上前に行った発掘調査で古墳が八角形だったことなどが確認されていたことがNHKの取材で分かりました。
宮内庁はこれまで公表しておらず、当時の天皇の墓に特徴的な構造が50年以上前に裏付けられていたことに専門家からは驚きの声が上がっています。
この古墳は、天武天皇と妻の持統天皇の墓として宮内庁が管理する明日香村の野口王墓古墳です。
宮内庁が昭和34年と36年に行った発掘調査についての報告書をNHKが情報公開の手続きで入手したところ、古墳の盛り土が八角形だったことが示され、角に置かれた石や斜面に沿って積まれた正方形の石が写真で紹介されていました。
八角形の構造は当時の天皇の墓に特徴的なもので、鎌倉時代の文献などで示されていたことを発掘調査が裏付けていたことになりますが、宮内庁は公表していませんでした。
これについて宮内庁は「現場の正確な図面がないなど調査が不十分だったので公表しなかった。追加調査をする機会があれば結果を公表したい」としています。
一方、宮内庁の陵墓委員で考古学者の河上邦彦さんは「古墳の形がはっきり分かる報告書があったことは、大変な驚きだ。再調査などを行うのが宮内庁の責任ではないか」と話しています。
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