［地方］大飯原発再稼働　おおい町長「同意は苦渋の決断」　福井（2012.5.16 02:06）

　■牧野経産副大臣と面談で

　大飯原発３、４号機の再稼働について、経済産業省の牧野聖修副大臣と１５日に面談した時岡忍町長。「再稼働は、苦渋の決断となることを理解してもらいたい」と毅然（きぜん）とした態度を見せ、牧野副大臣も「誠心誠意答えたい」と述べるなど終始、緊張した空気で面談が行われた。

　時岡町長は「国民全体の同意がとれ、地元は安全面に不安を残しながら同意することが本来の姿だ」とくぎを刺し、「国民の同意はおろか規制機関の信頼もなくなった状態で、再稼働への同意は苦渋の決断となる」と強い口調で述べた。

　牧野副大臣は「血のにじむような思いを受け取った」とし、４閣僚へ伝えることを約束した。

　時岡町長は面談後、記者団に対し、「言いたいことは全て言った。国の回答を待つが、返答を待って判断するつもりはない」とし、早期に判断する意向を改めて示した。