2012年04月28日

カタルシス理論に固執する規制反対派の断末魔が聞こえる 2




◆ 参考URL ◆

で、結局規制賛成派のいうようにポルノの影響はあるの、ないの?
    | 凪に反日って言われちゃった v(^_^ )

http://angel.ap.teacup.com/grnahtgasgra/599.html
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カタルシス理論に固執する規制反対派の断末魔が聞こえる 1
   同 2    同 3    同 4    同 5






4.疑似相関の問題 - 相関関係は因果関係を含まない

gma 氏 は、

イギリスにおいては、スコットランドにおける規制も、
イギリス全土における規制も、何一つ性犯罪の規制の
役に立ってないというのはグラフからも伺える。


と主張する。

本当に性懲りというものが無いというかなんというか、
英国児ポ法と強姦件数の議論に関して、特にスコットランドの件では
あれだけコテンパンにやられていながら、
何ひとつ学習出来ていないようである。

氏のこの主張に対しては、
「誰もそんなことに役立てようとは思っていない」 という突っ込みの他に、
疑似相関の問題を突きつけることが出来る。

疑似相関とは、たとえば

「アイスクリームの売り上げが上がるとプールの溺死事故が増える」
「オランダではコウノトリの数が増えると出生数も増える」

みたいに、相関関係はあっても、因果関係はないのにあたかも
あるような印象を与える関係のことを言う。

相関関係と因果関係 - Wikipedia
擬似相関 - Wikipedia

相関関係は因果関係を含まない (稀に含むこともある) というのが
統計学の常識である。
その 「稀な事」 が起きているというなら、 gma 氏 はどのような
検証作業を経たのか、どのように他の起因要素を排除して
規制の影響のみを純粋に抽出することが出来たのかを論証せねばならない。

wikipedia によると、以下の3つの条件のうちひとつでも破られれば
疑似相関が判明することが多い、という事である。

①児ポ規制は強姦件数増加に先行して発生していなければならない。
②児ポ規制が無いときは強姦件数増加は発生してはならない。
③児ポ規制が発生したら必ず強姦件数増加が発生しなければならない。

イギリス一国の例ですら、全て破られてるじゃないか。
単純所持規制に限っても①②は破られている。
(もっとも、継続性のあるデータを取り扱う場合、
  ①と②は同義になるだろう)
これを更に他の国も含めて考えたら、一体どうなるのか?

gma 氏 は

「さっさと、規制して犯罪が減少したグラフを持ってこい」

などと大文字フォントで息巻いているが、
そんなもの最初から無意味を承知で言うならば、

 同じイギリスで16歳未満性的不法交流は減少
 13歳未満性的不法交流は横ばい
 おそらく世界で一番規制が厳しいカナダの単純所持規制は
  1993年からで、今のところ1995年以降の統計しか
  持ってないけど一貫して減少傾向
     (こちらにグラフあり)
 同じく規制が厳しいアメリカは単純所持禁止を合憲とした
  オズボーン判決が1990年だがそのころから横ばい、減少に転じている
     (こちらにグラフあり)
 日本では1999年の児ポ法以降上昇したが、
  2004年の厳罰化以降は減少に転じている
      (こちらにグラフあり)

などを例示することが出来る。
ほとんどは増加から減少に転じるピークは規制年と若干ずれているが、
それはイギリスの場合も同じことだ。

もちろん、これらの減少例も疑似相関であることは
言うまでもないだろう。





5.誤謬削除能力の欠如
    - 自分の主張が何を意味するのか分かっていない

gma 氏 の  「イギリスでは単純所持禁止で強姦が増えた」 

という主張を受けて、私は

小児性愛者は児童ポルノの供給を断たれるとおとなこども見境なく襲いかかる
野獣のような凶暴な存在だから、エサを与え続けなければならない


という意味であると解釈し、エントリでカタルシス理論支持者の代弁という形で
上記文言を複数回使用した。

gma 氏 の反論はこう ↓

お前の推測と正しく述べろ。

 勝手に「代弁」とか言い出すやつとどんな対話が可能であろうか?
 残念ながら俺にはその方法を見いだす事はできない。
 とりあえず、「代弁」 の部分などを 「captain_nemo_1982による推測」
 などに修正・訂正するように。


私はエントリで 「自分で何言ってるのか気づいているのだろうか」 
と疑義を呈したのであるが、
やっぱりなんにも気づいていなかったようである。

それは私の推測じゃなく gma さん、あなたの推測だよ。

正しくは、 gma 氏などカタルシス説支持者 の推測が
以下のような論理的帰結を導いた、というべきであろうけど。

児童ポルノを規制されて、強姦に走るほどに性的抑圧を
抱える人間とは、まぎれもなく小児性愛者(ロリペド)であろう。
非ロリペドの強姦犯罪者予備軍なら、規制されようがされまいが
何の影響も受けず、好きな時に行為に及ぶだろうからだ。
 (というか、規制の影響を受ける理由が何もない)

そのロリペド犯罪者予備軍だが、児ポ規制後も合法的に流通している
16歳以上の被写体を扱った性表現では満足できないのであるから、
15歳以下のみが性的対象という事で、これは真正のロリペドである。

gma 氏 の主張によると、これら真正のロリペドが強姦に走って
イギリスの強姦認知件数を増加させた、という事らしい。

ところが、真正のロリペドにも関わらず、おとなこども見境なく
襲いかかっている、という説明が gma 氏 の統計解釈によりなされている。
 (いや、16歳・13歳未満の性的不法交流は減少・横ばいなのだから、
   むしろおとなの被害者の方が多いであろう)

自分の性的嗜好を見失う程に錯乱し、性的抑圧の解放のために
強姦という非人道的犯罪に手を染めるほど理性を失っているのだから、
これを 「野獣のよう」 と形容してなんの不都合があろうか。

gma 氏 は人の記述に訂正を求める前に、
以上の論理的帰結のどこに瑕疵があるのかを論証するべきだろう。

ちなみに、 gma 氏 ほど軽率ではない、ある程度見識のある
規制反対派なら、「規制が犯罪を増やす」 という主張が
タブーであるというのは共通理解とされていると思われる。

AMI ~表現規制に効果的に反対するために~

d.「ポルノの性犯罪抑止効果」説
 この主張は、ポルノ読者が「絵の規制をしただけで児童に襲い掛かる」といった誤った印象を持たれかねません。また、「犯罪とマンガの直接的な関連性は薄い」と規制反対派が言っている主張と矛盾してしまいます。従って「ポルノには性犯罪抑止効果がある」という主張は原則的にしない方が良いでしょう。

 「ポルノには性犯罪抑止効果がある」という主張は、「ポルノが性犯罪を助長する」と、規制推進側が議論上で言ってきた時にのみ「逆に、ポルノが性犯罪を抑止している可能性も考えられます。どちらにせよ明確な答えはありませんから、ポルノが性犯罪を助長するとは一概には言えません」といった文脈で、カウンター的に主張するに留めるのが良いでしょう。


AMI によると、
「規制しただけで襲い掛かるというのは誤った印象」 だそうだ。
カタルシス説が 「ロリペドは野獣のような存在」 
という印象を与えてしまうことは
私個人の推測などではなく、規制反対派だって認めているのだ。
 (また、「明確な答えはない」 という見解は私のそれと一致する)

こんなことはずいぶん前から言われていたことなんだが、
役に立たないばかりか反対運動に有害ですらある
カタルシス説をいまどき持ち出す gma 氏 は、
自分の誤謬削除能力の欠如に関してもっと真剣に自省すべきだろう。

それが出来ないのであれば、

「自分の言ったことの意味すら理解できない人間と
 どんな対話が可能であろうか?」 

と言わざるを得ないだろう。




6.カルト依存体質 - なぜ善意を装った噓つきについていくのか?

エントリの追記で、 gma 氏 はこれまた性懲りもなく、参考例と称して
ランナー氏改変の 「英国強姦認知件数グラフ」 を提示している。

ここはぶっちゃけて言わせてもらうが、
あのさあ、確かにランナー氏は純粋で正義感をもって
規制反対運動をやってるのかも知らんけど、そのグラフで
明らかにあなたにウソを吹きこんだんだよ?

で、それに比べたら私の方は下らん動機で
いちゃもんつけてるだけに見えるかも知らん。
だけど、
「スコットランド単純所持禁止は1985年から」
「イギリスはサイバー犯罪条約を批准してない」 と、
あなたに真実を教えたのはこの私だよ?

この期に及んでなんでまだランナー氏のいう事を信じて、
私の方は 「間違っている」 「何で付き合わなきゃいかん」 になるのさ?

あなたにとって言ってる事がホントかウソかはどうでもよくて、
ただただ主張する人が良さそうな人かワルそうな人かだけが
物事の判断基準になってるっていうのか?

ランナー氏は他にもウソや矛盾したことをたくさんHPに書いていて、
それを真に受けた信者がネットで布教活動やって
フクロ叩きにされてる事実も確認済みだよ?

善意をもってウソを吹きこんで洗脳するのはカルトの典型的手口で、
なんとか真実を伝えて脱会させようとする家族や関係者をサタン呼ばわりして
排除しようとするのは盲目的信者の典型的パターンじゃないか。

目を覚ませよ、いいかげん。
  現実を直視しろ。


しかし、ランナー氏も統一教会を批判するHPを立ち上げるかたわらで
自分もおんなじような事やってるんだから、ジョークとしても
性質が悪すぎるし、100 % 善意でやってるんだとしたらもっと問題だ。

まさしく 「地獄への道は善意で舗装されている」 であり、
私が反・規制反対の論陣を張っている理由の一つに、
ブログを開設した当時は規制反対派を批判するサイトなんか
ほとんどなかったから、(今じゃずいぶんあちこちで見かけるが)
規制反対派に一方的にダマされそうな若い子たちに
判断材料を提示して 「こんな意見もあるんだ」 と
自分の頭で考えてもらおうと思った、てのもあるんだよ。




7.姑息な隠蔽体質 - トラックバック、web 魚拓の拒否

gma 氏 は本館ブログのエントリにトラックバックを送ったそうである。
残念ながら何らかの不具合があるらしく、こっちには届いていない。
 (検索 して調べると、同様の不具合報告がいくつか寄せられている)

また、「 gma 氏 はトラックバックを承認しない」 という私の指摘を受け、

コメント・トラックバックの反映がされない事に疑問を呈されるなら、
ご自身はきっとこちらからのトラックバックなどを
しっかり表示してくれるのだろう。
 期待している。


と書き記している。

それでいながら、相変わらず私のトラックバックは承認されていない。
という事は、「俺は疑問を呈さないから、承認する必要はない」
と考えているらしい事がわかる。

氏はエントリに何の関係もない他のトラックバックは承認する一方で、
議論の当事者である私のトラックバックを承認しないのだから、
私のような相手の存在をブログの読者に知らせては
不味いことがあると考えているのだろう。

早い話がこの人は、お互い文句を言わないという前提でもって、
自分も相手も都合の悪い情報を隠蔽し合って構わない、
と宣言しているのも同然である。

ただ、氏はエントリの本文中では私のブログのURLを表記している。
しかしこれは隠蔽に対する姑息なエクスキューズでしかない。

ブログ読者の前では 「隠蔽してませんよ」 というポーズを取りつつ、
他のURLでやっているリンクタグの埋め込みをせず、
ワンクリックでサイトに飛べる直リンを避け、
コピーペーストの手間をかけさせることで、労を惜しんだ読者が
私の主張に直接触れる機会を逸失する効果を期待しているのだろう。

「規制賛成派を懲らしめるの巻」 というクサい芝居のヒーローを演じるために、
URLくらい出しとかないとさすがにリアリティに欠けてしまうしね。


また、氏は web 魚拓に関して、以前こんなエントリを起こしている。

コメント削除される前に魚拓を
   (web ページのキャプチャ画像)

ここで氏は、「宙水」 なる人物が運営するブログが
コメントを削除してしまう行為に対し、

削除について私は何一つ文句を言うつもりはありません。
 それがどんなものであったとしても、です。


と容認の姿勢を表明している。

ところが gma 氏 はその容認の後の文で
web 魚拓を使って削除コメントの保全を呼びかけ、
わざわざ 「宙水」 氏のブログの本URLとキャッシュを並べて、
コメントの削除基準が独善的であると言わんばかりに疑義を呈している。

これはいったいどういうことなのか?
考えられるのは、他人のコメント削除を非難する一方で、
自分のコメント検閲を正当化するというダブルスタンダードを適用している、
ということ以外に無い。

gma 氏 は自分のブログに対して削除コメントの保全を許さない。
氏のブログはコメント・トラックバックともに承認制となっており、
削除以前に最初から都合の悪いコメントやTBは検閲によって
闇に葬られてしまうので、 web 魚拓があっても
gma 氏 に都合の悪い意見は最初から読者の目に
一切届かないようになっているのである。

そうやって自分を安全地帯に置き、一応は検閲を容認する風に装って、
論敵のコメント削除を晒しあげる行為をせっせと推奨し、
実践しているのである。

そして、私にエントリの魚拓を取りまくられたからかどうか知らないが、
今回なんと gma 氏 はなりふり構わず自分のブログの
キャッシュ自体を拒否する挙に打って出た。

今回のやりとりで、氏のブログの魚拓をとろうとしたら、
以前はキャッシュ出来ていたものが出来なくなってしまっていた。
HTMLソースを確認してみると、TOP画像の
反日と思われる方のブログへのコメントが規制されたから始めたブログ。
というキャプションの下あたりに
 <meta name="robots" content="noindex,nofollow"> 
というタグが埋め込んである。

このタグは、キャッシュ拒否の robots.txt であり、
私が以前取得した魚拓のソースには存在しない。

web 魚拓を証拠保全ツールとして機能させることは、
gma 氏 自身が認め、あまつさえ推奨すらしている。
ということは、 gma 氏 は何らかの意図をもって
自分のブログ改ざんの障壁を取り除いてしまったという事になる。

コメントやトラックバックは最初から検閲措置がとられているので、
何らかの意図として他に考えられるのは、
論敵に論破されそうになった時の
記事本文改ざん、証拠隠滅という事になるだろう。


以上の事実からわかるのは、 gma 氏 は
ブログでの開かれた議論や、議論を通じての真実の探求よりも、
政治ブロガーとしてのプライドの保守を優先させ、
その為ならどんな姑息な手段 (隠蔽、改ざん) も
辞さない構えであるという事だ。

gma 氏 の主張が欺瞞と嘘っぱちだらけであるのも、
最初から本人自身に真実や道理に添い遂げるつもりが
全くないのであるから当然であろう。
この人はブログで閉ざされたプチ情報統制社会を作り上げ、
その中で信者に取り巻かれた絶対権力者として振る舞うという
願望を満たしているだけなのである。

そして児ポ法関連のエントリに関する限り、
見え透いたウソをあっさり鵜呑みにする浅薄さからして、
gma 氏 のプライドに内実はなく、空っぽであるばかりか
デマの拡散を促進するという意味で有害ですらある。

そのデマ拡散の道具として、私が作成したグラフが
悪用されている以上、私自身の手でデマゴーグを
粉砕しなければならないと感じるのも、ある意味必然なのである。



ちなみに、私は gma 氏 のエントリはおおむね児ポ法関連のものしか
目を通していないので、他の議論においてどうなのかは知る由もない。
一年半ほど前に議論したときには自ら訂正を行うなど、
幾分の謙虚さも持ち合わせていたように思えたのであるが、
今回の氏のブチギレっぷりを見て判断するに、
完璧に横暴な独裁者紛いへと転身を遂げてしまったようである。




                  ---- 3 に続く



◆ 参考URL ◆

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カタルシス理論に固執する規制反対派の断末魔が聞こえる 1
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