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貧乏は完治する病気
著者:天野雅博 1,470円
四六判 ISBN 978-4-86063-377-6
【担当編集者のコメント】
 著者の天野氏は、子供の頃に親に捨てられ、養護施設で育ちました。何度も少年院に送られ、しまいには暴走族を率いたかどで少年刑務所にまで入りました。すさんだ体験を経てきた氏ですが、出所後に上京し、酸素ビジネス他の商売で大成功を収めます。
 やがて47の会社のオーナーとなり、ジェット機3機、ヘリ17機を保有する企業を運営し、世界のカジノのVIPにまで。今は焼酎がタダの居酒屋「居酒屋革命」のチェーン展開をスタートさせ、遊びではヨットでの太平洋往復を企画しています。
 若くして人生のどん底も頂点も、金の表も裏も知り尽くした天野氏の金銭感覚は、お話をうかがっていてハッとするほど鋭く、深いものがあります。その天野氏が金の儲け方と使い方、そして金の正体とは何なのかについて書き下ろした本書、現在の日本人にとって必読といえます。
【著者のコメント】
 アルコール依存症という病気には、アルコールという原因があります。原因を取り除けば、依存症は治ります。糖尿病という病気にも、過大なカロリー摂取や運動不足などの原因があります。その原因を取り除けば、糖尿病は治ります。
 だから私は、貧乏は病気だと考えています。貧乏な人は貧乏になることをやっているから貧乏なのであって、その原因を取り除けば、貧乏は完治するからです。
 私は、親の愛も知らない、金もないどん底から、今では自分でもいくら金を持っているかよくわからないほどの金持ちになりました。だからよくわかるのです。貧乏という病気の、完治のさせ方が。
 もし皆さんの中に、お金がないことで辛さ、苦しさを感じている人がいるのなら、本書は必ず、そうした方々のお役に立つことができると思います。
【著者はこんな人】
天野雅博(あまの・まさひろ)
1967年10月、北海道新ひだか町静内出身。両親から認知されず、幼少期を養護施設で過ごす。小学生時代から放浪癖があり、施設からの脱走を繰り返す。暴走族を率いたかどで、少年院生活を送る。3度の少年院を経験し、松本少年刑務所へ入る。出所後、リサイクルブティックを7店舗経営し、大成功を収める。その当時の経営手法は、『起業士・天馬〜運命よ そこをどけ 俺が通る』シリーズ3作で映画化された。Vシネ業界初の起業ハウトゥー・ムービィーとして注目を集め、TSUTAYA上半期ランキング1位を獲得。31歳のとき酸素事業や酸素バーを展開し、全国に酸素ブームを巻き起こした。その様子は「NHKおはよう日本」を始め各テレビ局で放映された。33歳で、酸素事業を売却。その後、独立起業家支援を始め、2年間で47社のオーナーとなり、ペット保険や男性化粧品などを世に出した。現在は、世界的カジノビジネスプランナーとして活動、世界のカジノホテルのVIPでもある。2009年、東久邇宮文化褒賞を受賞。2010年からは居酒屋チェーン「居酒屋革命」の全国展開を推進している。

■■本書の目次■■

はじめに
だから私には金のことがわかる

第1章
すべてがマイナスから始まった

人生は奇跡の連続だ
愛などない世界に生きてきた/自分の命に奇跡を感じないか!?
施設のなかでのえん罪事件
とんでもないワルから四十七の会社のオーナーに/決断の早さが私の長所
私の父親は日本の総理大臣だ
私は母親に二度捨てられた/私を育てたのは、この国
金儲けの原点となった「メロン伝説」
月額三百円の小遣い/施設で始めたメロン商法
絵皿商法と商売の大原則
メロン商法を再現/行動することで新たなアイディアが浮かぶ
人生には四つの転機がある
私は四つとも経験してしまった/人生の節目は自分でつくるもの

第2章
なぜ、あなたは貧乏なのか

貧乏と決別するために
貧乏という名の病気/わが内なるもう一人の自分
金を呼び込む前に、異性を呼び込め
個性を磨くために金を使え/みんなのハカリにのれ
過去も未来も変えられる
時間を逆流させよ/未来の投影図としての現在
ついていないときこそ、動け
動かなければ、動物ではない/アイディアはいくら盗まれてもいい
稼ぐに追いつく貧乏なし
安定した生活がもたらす不幸/肩書きで食える時代は過去のものに
座して死を待つ愚を犯すな
脳は並列処理が得意/脳へのねぎらいが大切
金があるなら思いきり使えばいい
ホテルの従業員を巻き込んで遊ぶ/大失敗は大成功の伏線
なぜ、毎月収入を得なくてはいけないのか?
毎月百万円を稼ぐのは至難の業/「安定した生活」という落とし穴への入口
「派遣切り」 されたら、どう考えるか
カラダひとつで営業はできる/リサイクル型の営業も可能
自分の値段を決めるのは自分自身
商売とは、「どのように付加価値をつけるか」につきる/
自分の付加価値をどのように高めるか

第3章
金の正体とは何か

ケンカの九割は金が原因
「誠意を見せろ」は「金払え」と同じ意味/金払いのよさがケンカを防ぐ
安全も時間も金で買える
車格の違いは安全性の違い/金は稼げば取り戻せる
「タイム・イズ・マネー」のほんとうの意味
落ちている一円玉を拾わない理由/金は労働時間の固まりだ
金は信用力を補完する
現金は信用そのものではない/家賃の全額前払いで保証料を節約
信用という名のお金
悪銭身につかず/信用を失うのは一瞬
愛とお金とどちらが大事か
お金と結婚した人/誰でも自分がいちばんかわいい
「あと五億円しかない」と自殺した人
「金がない」と自殺した二人/心の余裕はもっている金とは無関係
再び「愛とお金の関係」について
買えるか買えないか、それが問題だ/永遠の哲学的テーマ

 

第4章
金をどう貯めるか

貯めるのは使い道を決めてから
サラリーマンと経営者の違い/貯金は天引きにするな
お金を「貯める人」と「貯まる人」の違い
仕組みをつくることの大切さ/水路づくりは大胆かつ慎重に
目標に振り回されるな
本末転倒の目標設定/若いときの損失は授業料
貯蓄と利殖を区別しろ
アメリカの若者の強い独立心/リスクのない利殖はない

第5章
金のほんとうに利口な使い方

金は稼ぐより使うほうがむずかしい
稼ぐのがいちばん簡単/蓄えのない会社は危険
小さな金は慎重に、大きな金は大胆に
金持ちのダブルスタンダード/交渉ごとは気迫で決まる
金払いはタイミングがすべて
借金十万円で死ぬ人、百億円でも死なない人/
金はタイミング次第で生きたり死んだりする
金は動かして使え
美田を残す人たち/現場でお金が動いているかどうかが問題
保証人になるくらいなら、直接金を貸せ
「連帯」のあるなしで大変な違い/断る勇気をも大切さ
仕事の金は貸すな。遊びの金なら貸せ
遊べる人は余裕のある証拠/投資とはゼニを投げ出すこと

 

第6章
金の稼ぎ方・儲け方

金を儲けたければ、冒険小説を読め
金儲けは冒険と同じ/知行合一を目指して
金儲けは、常識の否定から始まる
好きな仕事で商売をすると失敗する/老舗に勝つには逆転の発想が必要
裕福も貧乏も、突然にはやってこない
いいわけって、いいわけ?/貧乏からの脱却には時間がかかる
金儲けの意図を明確にする
目的と手段を混同するな/「すでに金持ちである」という認識の重要性
他人の成功は、あくまでも参考
過去の成功体験には意味がない/営業マンは目立つことが大切
失敗談こそ重要である
成功体験は複雑系/成功者の発想法を参考にする
あきらめてくれて、ありがとう
参加者が減れば、分け前は増える/人より少しでも長く起きて活動する
誰もやらないことだからこそ、楽しい
「みんなと一緒」が大好きな日本人/空いた道を行けば、ドライブは楽しい
人生の勝者と、いつまでたっても勝ち組になれない人
自分のすべてが「今」にない人たち/人生は楽しんだモン勝ち
勝ち組を目指して
落合信彦氏の「勝ち組十戒」/勝ち負けは簡単に決まらない

 おわりに
夢を実現するための手段として

本書の発行に寄せて


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