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巡視船に衝突 船長の裁判打ち切り
5月17日 21時34分

巡視船に衝突 船長の裁判打ち切り
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沖縄の尖閣諸島沖で、漁船を海上保安庁の巡視船に衝突させたとして中国漁船の船長が強制的に起訴された事件で、中国に帰国した船長に対して那覇地方裁判所から送られた起訴状について、中国当局が「尖閣諸島は中国の領土で受け入れられない」として、本人に届ける手続きを拒否したことが分かりました。
これによって、裁判は一度も開かれないまま打ち切られました。

中国漁船の※セン其雄船長(42)は、おととし9月、沖縄の尖閣諸島沖で、漁船を海上保安庁の巡視船に故意に衝突させたなどとして、検察審査会の議決によって、ことし3月、公務執行妨害などの罪で強制的に起訴されました。
船長は釈放されてすでに中国に帰国しているため、那覇地方裁判所は法務省を通じて、中国側に起訴状を船長に届けるよう協力を求めていました。
起訴状は2か月以内に本人に届かなければ効力が失われますが、那覇地方裁判所が17日出した決定によりますと、中国当局は「尖閣諸島は自国の領土で日本の司法手続きは受け入れられない」などとして協力を拒否したということです。
このため、起訴状が期限内に船長に届かず、裁判は一度も開かれないまま打ち切られました。
(※セン=危の中身が「八」の下に「言」)

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