2010年05月11日

Jean Paul GAULTIER "CLASSIQUE" - Jean Paul GAULTIER

今年のFiFi AwardのHall of Fame(殿堂入り)の最終ノミネートに残ったと言う事で、今日はこの香りをピックアップ♪

Jean Paul GAULTIER 「CLASSIQUE」広告 1993


突然ですが、日本ではゴルチェ、ゴルチエと書かれている事が多いですが、個人的には「ゴルティエ」にすべきだと思います!

Enfant terrible(bad boy)と呼ばれているゴルティエ、有名過ぎる位有名なので、
ブランドについてはちょっとだけ。

お針子さんのおばあちゃんの影響で、
小さい頃から自然とテクニックを身に付けてしまい、
デザイン関係の正式教育を受けていないゴルティエ。
1970年から、Pierre Cardin、Jacques Esterel、Jean Patouの下でアシスタントを務める。
1976年には自身のコレクション発表。
飛んで2004年秋冬からはエルメスのデザインも担当。

奇抜なデザインだと思われがちだけど、
頭の中はファンタジー満載で、それを現実化出来るデザイナー。
1991年のマドンナの有名な衣装、とんがりコーンを二つ胸に乗せた様なブスティエや、スコットランドのキルトからのアイディアで、
男性のスカートルックを流行らせたり。
(NYCのメトロポリタン美術館に展示されている。)
勿論、一般の人が着る事の出来るベーシックなアイテムもあり。
(どこかゴルティエらしさがあるけど。)

The Fifth ElementやKira等の映画の衣装も多くデザインしている。
あ、そして、レスリー・チャンの最後のツアーのステージ衣装もデザイン。

人間的にもとても素敵な人。
服を着る人全員がモデルみたいな体型ではないと、
モデルに老紳士、ぽっちゃりな女性、ヘビーにタトゥした人など、
バラエティに富んだ起用が出来る人。

さてさて、香りです。

この香り、今回殿堂入りにノミネートされているけど、
1995年にBest women's fragranceを既に受賞している。
同時に、広告2部門も受賞。

超ヒット作であると同時に、ロングセラーでもあるので、
CMが何回か作り直されている。


CM 1995


最初のCM?画質がイマイチなのが残念。


CM 2001


モデルさんのスタイルの良さに愕然。がく〜(落胆した顔)
これが一番香りのイメージに近いかなと思ったり。


CM 2007


中心となっているセーラーが出て来ないのが残念。


Making of CM 2007


メイキング。撮影の裏を覗くのは楽しい。
メガネをかけた監督さんの横にいるブロンドの男性が、ゴルティエ。


CM 2009


2001年のものに近いけれど、
背景色が変わるだけで印象が全く別物。
それにしても、残り香って素敵だよねかわいい

CMのポイントは、『セーラー』。
何でかは分からないけれど、『LOVER』的意味合いが大きいのかな?

肌に乗せると、ローズと言うよりは、
スターアニスの甘さとスッと来るものが、
マンダリンの爽やかさとフルーティーさを伴ってくる感じかな。

EDPはEDTよりオーキッドが強めに出ると書いてあるものもあるのだけれど、それは個人的に?
EDTは、昔使った事があるのだけれど、
EDPを買った時に、「あ〜 この香り♪」と思った位、
同じだと思うのだけれど…
只、如何せん、昔の記憶を頼りにしているので、
ちょっと明確ではない。たらーっ(汗)

ミドルはどちらかと言うと、
アニスの残りとジンジャーでスパイシー、
それにプラムのフルーティーさがあると言う感じ。
この時点から、徐々にアンバリーになる。

ラストは、アンバリー。
バニラの甘さを伴ったアンバーと言う感じかな。

ディープなオリエンタル系の香りは、
クラシカルになり勝ちだけれど、
これは、アニスのすっと来る感じと、
プラムのフルーティーさも出るので、モダン。
「オリエンタルは怖いけど、試した〜い♪」と言う方には、
是非オススメしたい香り。

色気ムンムンの香りなので、
オフィスには余程気をつけないとOUTだと思うのだけれど、
どこかフットワークの良さがあるので、
休日の昼でもOKかな。
オススメは勿論夜なのだけれど。

ボトルはご存知トルソー型。
90年代のピカイチデザインだと思う。
EDTの衣装が、時々販売される限定版によって着せ替えになる。

1991年のマドンナの衣装用にデザインしたとんがりコーンのブスティエと、おばあちゃんのサーモン・ピンクのガードルがデザインの元となったとか。

Jean Paul GAULTIER 「CLASSIQUE」広告 2000


香り、ボトル、広告まで、これ程デザイナーの意向を反映された香りも珍しい。

あ、名前だけれど、元々はゴルティエの一番最初の香りで、
名前を冠にした香り。"CLASSIQUE"はなかったNON。
後に色々な香りが出たので、"CLASSIQUE"とつけたのだろうね。

頻繁に新しい広告が作られる様に、
海外ではバリバリ現役の香りなのだけれど、
日本ではあまり見かけませんねぇ。
どうしたんだろうね?

さてさて、無事に殿堂入りするでしょうか?
無事殿堂入りを果たして、もっと多くの人に知ってもらいたい香り。

Jean Paul GAULTIER


EDP 50ml

女性用

香調: フローラル・オリエンタル

TOP NOTES: ローズ、スターアニス、梨のリキュール、マンダリン・オレンジ

MIDDLE NOTES: オーキッド、アイリス、オレンジ・ブロッサム、イランイラン、ジンジャー、プラム

BASE NOTES: アンブレット・シード、バニラ、ムスク

ブランド: Parfums Jean Paul GAULTIER (Beauté Prestige International/SHISEIDO) France

調香師: Jacques Cavallier

発売年: 1993

受賞: FiFi Awards
    1995 BEST WOMEN'S FRAGRANCE - EXCLUSIVE
    1995 BEST NATIONAL ADVERTISING CAMPAIGN - TV
    1995 BEST NATIONAL ADVERTISING CAMPAIGN - PRINT



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posted by けりりん at 20:40| 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | Jean Paul GAULTIER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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