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銀河系の星でスーパーフレア確認
5月17日 4時15分

銀河系の星でスーパーフレア確認
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地球がある銀河系の中で、太陽とほぼ同じ大きさの星が「スーパーフレア」と呼ばれる巨大な爆発現象を起こしていることが分かり、観測を行った京都大学のグループでは、太陽でこの現象が起きる可能性について詳しい研究が必要だとしています。

京都大学の研究グループは、人工衛星を使って銀河系の中にある太陽と温度や大きさがほぼ同じ8万個の星について、光の強さの変化を3か月間観測しました。
その結果、太陽フレアと呼ばれる太陽表面の爆発現象よりも100倍から1000倍、規模の大きな「スーパーフレア」という爆発現象が148個の星で合わせて365回観測されたということです。研究グループでは、もし太陽でスーパーフレアが起きれば、強いエネルギーのさまざまな粒子が地球に降り注ぎ、世界各地で停電や通信障害が起きるおそれがあるほか、飛行機に乗っていると深刻な放射線被ばくの危険もあるとしています。
京都大学附属天文台台長の柴田一成教授は「これまで太陽ではスーパーフレアが起きないと考えられてきたが、今回の観測で起きる可能性があることが分かった。さらに詳しい研究が必要だ」と話しています。
研究成果はイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に掲載されます。

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