昨日、実家から戻り久々のジムへ。
ジムへ向かう途中ネコ屋敷があるのだけど、その中にいる牛柄のウッシーとオレの睨み合いは一触即発の緊張状態の硬直状態。

だいたい牛柄のネコにはウッシーと名付ける。ただ彼はネコだし本気で戦うことは避け、オレは目を逸らした。
別にウッシーの目付きが怖かったからというワケでない。一般的に生物のヒエラルキーがあるのだとしたらその頂点にいる人間であるというプライドからだ。
ジムには基本空腹で向かう。空腹でトレーニングした方が効率が良いらしい。そして筋力トレーニングをした後有酸素運動を行うのだ。
最後はスイミングで締める。
ジムを出た頃にはホントにお腹ペコペコだ。
痛烈なまでの空腹の中、食材を購入する為近所のスーパーマーケットへ向かったのだが、なんとその道中にちくわが落ちていた!

食べたい。
しかし、なぜか柵の向こうに落ちていてすぐに拾うことが出来ない。自然と足が柵に掛かった瞬間オレは我に返った。
ちくわを拾って食べちゃダメだ!
忠実でお利口で空腹の犬が、餌を前にして『待て』をされてる時の息遣いとヨダレのコンビネーションに匹敵するコンビネーションが気がつくとオレを襲っていた。
だがオレは人間だ。犬に負けるワケにはいかない。人間の代表として負けるワケにはいかないのだ!苦しかった。必死だった。しかし耐えに耐えたのだ。これがホントの忍耐というものだろう。
オレはちくわを食べなかった。
その後、スーパーマーケットの手前にコミュニティストアというセレブ御用達のコンビニエンスストアがあるのだが、上流階級なオレはそのコミュニティストアに入店する資格がある。
空腹に耐え、立ち読みをした。
立ち読みをして数分、不自然な光景に出くわす。
なんと小学五年生ぐらいの女の子が雑誌のアダルトコーナーの前に立っているのだ。
ご存知の通り最近のアダルト雑誌は未成年者が安易に手に取れないようテープがしてあったりゴムで止められている。
しかしその女の子が雑誌のゴムを外そうとしているではないか!
その姿を見ていたコミュニティストアというセレブ御用達のコンビニエンスストアの店員が『お嬢ちゃんダメだよ!コーナーが違うよ!』と注意したのだ。
女の子は恥ずかしそうにうつ向き、店を小走りで出ていった。
店員の対応は適切だったが、大きな声で注意した為その女の子はかなり恥ずかしそうだった。
少し可哀想だなと思いながらオレはグランドジャンプの『怨み屋本舗』を読み続けていた。
だが、『怨み屋本舗』も佳境に迫った頃気づいたのだ。
先程の小学生の女の子は敢えてオレの隣でアダルト雑誌を読むことでオレを誘っていたんじゃないだろうか!!?
よく思い返せば彼女はいやらしい目でオレを見ていた気がする…!!!
しかし顔がタイプではなかった。オレは小学生だろうが甘くはない。
最近の大人は子供への接し方を間違えている。取り違えている。
甘やかすことが優しさではないのだ。
オレは彼女に対して一見冷たかったかも知れないが、彼女がキレイになる為のきっかけを与えたのだ。
彼女の、きっと未来ある将来にオレは口許が緩んだ。
そしてコミュニティストアというセレブ御用達のコンビニエンスストアを後にした。
ただ空腹が絶頂に達した為、スーパーマーケットの手前のCoCo壱でカレーを食べた。
カレーまた食べたいな。