ホーム > ビジネス > 企業動向

元「K-1」運営会社のFEGが破産

2012年5月16日(水) 19時12分
元「K-1」運営会社のFEGが破産の画像
元「K-1」運営会社のFEGが破産の画像
元「K-1」運営会社のFEGが破産の画像

谷川氏「断腸の思い」……元「K-1」運営会社のFEG、破産手続きへ


 帝国データバンクの大型倒産速報によると、FEG(資本金2250万円、代表谷川貞治氏)は、3月14日に第三者から破産を申し立てられ、5月7日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けたという。

 同社は、2003年9月、ライツコム(旧「K-1」)から総合格闘技「K-1」に関連するイベントの企画・制作・運営事業を引き継ぐ形で設立された。2003年の年末には大相撲元横綱の曙と当時の人気レスラーであったボブ・サップの対戦カードが話題となったほか、以降も話題性のある選手を発掘し、ゴールデンタイムや大晦日のテレビ放映が恒例となるなど格闘技大会として一定の認知度を得ていた。

 しかし、近年は、スポンサー企業の業績悪化によってスポンサー収入が減少するなか、K-1もタレント不足によりファン離れが進み、入場者数の減少を余儀なくされるなど資金繰りが悪化。出場選手に対するファイトマネーの支払いに遅延が発生するなど財政難から2011年の「K-1 GRAND PRIX」の開催が中止となり、動向が注目されていた。

 この件に関して、FEG代表取締役の谷川貞治は同社HP上にコメントを掲載。「K-1のためにこれまで頑張ってくれたファイターや競技役員の皆さん、業者の皆さん、そして何よりも共に最後まで汗を流した社員の皆さんには取締役の代表として申し訳ない気持ちでいっぱいです。今の私には謝罪しかできませんが、今後の人生でその数々のご恩に少しでも報いたいと思っています。」とコメントしている。

 負債は調査中とのこと。なお、現在「K-1」の企画・主催・制作運営は香港のK-1グローバルホールディングスが行っている。

《白石 雄太@RBB TODAY》
谷川氏のコメントの画像
谷川氏のコメントの画像

注目ニュース

大型倒産減少、負債総額は31.3%減…4月 帝国データバンク

帝国データバンクが発表した4月の倒産件数は前年同月比7.5%減の884件となり、2か月連続で前年同月を下回り、4か月ぶりに800件台にとどまった。東京、愛知、大阪などの都市部を中心に、製造業やサービス...

貸切バス事業者、8割が赤字…帝国データバンク

帝国データバンクは、関越自動車道で発生した高速ツアーバス事故を受け、一般貸切旅客自動車運送業(貸切バス事業)を主業とする1282社を対象に、経営実態について調査・分析を行った。

倒産件数3年連続マイナス、負債総額は過去10年で最小…2011年度 帝国データバンク

帝国データバンクが発表した2011年度(2011年4月~12年3月)の倒産件数は前年度比0.5%減の1万1435件となり、3年連続マイナスとなった。

倒産件数が9か月ぶりに1000件超…3月 帝国データバンク

帝国データバンクが発表した3月の倒産件数は前年同月比0.1%減の1040件となり、微減ながら2か月ぶりにマイナスとなった。

この記事へのツイート

RSS

編集部ピックアップ