南シナ海のスカーボロー礁(中国名黄岩島)付近で中国とフィリピンの艦船がにらみ合いを続けている問題で、米国在住華人が現地時間13日、在米フィリピン大使館前でデモを実施した。中国新聞社が伝えた。

 在米華人によるデモは、ワシントンにあるフィリピン大使館前で同午前10時から約1時間半行われた。参集者らは「フィリピンは即時黄岩島から撤退せよ」「黄岩島は中国固有の領土」などと書かれた横断幕を掲げ、「黄岩島は中国のもの」などと叫びながらフィリピン政府へ抗議の姿勢を表した。

 今回のデモ活動は「ワシントン華人による南海主権防衛行動委員会」を名乗る団体が提唱したもの。現場でフィリピン大使あての抗議状を読み上げた劉平中氏は「今日のデモは、フィリピンに対する米国華人の憤慨を示すもの。第三者のいない状況で、双方が協議を通じて問題を解決することを願う」と語った。

 中国新聞社はデモ参加者の具体的な人数は伝えなかったが、フィリピン大使あての抗議状に約50人が署名したと報じた。(編集担当:柳川俊之)

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