エルピーダ携帯用DRAM、昨年終盤以降は50%超が米アップル向け

2012年 05月 17日 10:29 JST
 
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[ソウル 17日 ロイター] エルピーダメモリは昨年終盤以降、携帯端末向けDRAMの生産のうち50%以上を、米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)に供給している。エルピーダの売上高の内訳に詳しい関係筋が明らかにした。

同関係筋は、メディアと話しをする権限がないとして、匿名を条件に述べた。同関係筋は「エルピーダは、携帯端末向けDRAMの供給で、1社の顧客が占める比率が高い。例えば、30ナノメートルクラスでは、生産の50%超をアップルに供給している」ことを明らかにした。

同関係筋はまた「アップルは、サプライヤーを分散している」と指摘した上で「世界の携帯端末向けDRAM市場におけるエルピーダのシェアは非常に小さいため、アップルとエルピーダとの取引は、ほかの主要サプライヤーにとって、インパクトは大きなものではない」と述べた。

一方、事情に詳しい別の関係者は、アップルは携帯端末向けDRAMの必要量のおよそ30%を、エルピータから調達している、と述べた。

台湾のオンライン・ニュースサイトは前日、アップルが最近、大量の携帯端末向けDRAMをエルピーダに発注した、と報道。16日のソウル株式市場では、韓国のサムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)が6%超下落した。

17日朝方のソウル市場では、サムスンは約2%安で推移している。

*内容を追加して再送します。

5月17日、エルピーダメモリは昨年終盤以降、携帯端末向けDRAMの生産のうち50%以上を、米アップルに供給している。写真は4月撮影(2012年 ロイター/Toru Hanai)

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