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東芝 テレビの国内生産を停止
5月17日 11時36分

東芝 テレビの国内生産を停止
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大手電機各社が韓国メーカーとの競争の激化などでテレビ事業の収益悪化に苦しむなか、東芝は、埼玉県にある国内唯一のテレビの工場で生産を終了し、国内生産の停止に踏み切りました。

関係者によりますと、東芝は、国内唯一のテレビの工場だった埼玉県深谷市の「深谷事業所」での生産を停止しました。
この工場は昭和40年に操業を始めたテレビの主力工場でしたが、最近では、大型で高精細のテレビに絞って生産し、地上デジタル放送に移行したあとの需要の大幅な落ち込みを見込んで稼働率を徐々に引き下げていました。
さらに、韓国メーカーとの激しい価格競争などで、昨年度、テレビ事業がおよそ500億円の赤字に陥るなど、経営環境が一段と厳しさを増したことから東芝では、国内生産の停止に踏み切ったものです。
深谷事業所はテレビの設計・開発やアフターサービスなどに事業を絞って存続させ、従業員の雇用は維持するとしており、今後のテレビの生産は、海外にある4つの工場などで行うとしています。
テレビ事業を巡っては、ソニーやパナソニック、シャープなどほかの大手電機メーカーも昨年度、軒並み赤字となるなど、抜本的なてこ入れが喫緊の課題となっており、すでに「日立製作所」がことし9月末までにテレビの自社生産の終了を決めるなど、生産体制を見直す動きが相次いでいます。

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