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2012年5月17日9時40分

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C型肝炎新薬、使用は慎重に 日本肝臓学会が治療指針

 重い腎機能障害が相次いでいるC型肝炎の新薬「テラプレビル」について、日本肝臓学会はC型肝炎の治療指針をまとめた。18日にホームページで公表し、注意を促す。副作用が出やすい66歳以上は原則として使わないなど、この新薬の扱いを慎重にした。

 C型肝炎感染者は150万〜200万人に上る。テラプレビルは、日本人感染者の7割を占めるウイルスの型が対象で、従来の治療法で治らなかった患者にも効果がある。厚生労働省研究班が今春まとめた指針では、ウイルス量が多い患者の初回治療や従来の治療法で完治しなかった患者への治療で、この新薬を含めた治療法を第一選択肢にしている。

 一方、日本肝臓学会は、新たな指針で、65歳以下も病状が進んでいなければ、副作用の少ない次世代の薬の承認を待つことを選択肢に加えた。次世代の薬は早ければ来年には承認される見通し。

 テラプレビルは国内の臨床試験では、初回治療患者の73%、ウイルス再燃患者の88%に効果があった。一方、貧血や皮膚障害などの重い副作用が問題となっており、市販後調査で、重い腎機能障害も明らかになった。(岡崎明子)

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