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“家康の時計”英専門家が調査
5月16日 19時34分

“家康の時計”英専門家が調査
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400年前にスペインの国王から徳川家康に贈られた西洋式の機械時計の構造を調べるため、イギリスの大英博物館の専門家が静岡市を訪れ、16日から調査を始めました。

この時計は、1609年、千葉県沖で難破したスペインの船の乗組員300人余りを救助したお礼に、スペイン国王が徳川家康に贈ったもので、日本に現存する最古の西洋時計として、国の重要文化財に指定されています。
16世紀に製作されて以来、修理も改造もされていないとみられ、この時計の構造を調べることで、当時の制作技術を明らかにしてもらおうと、時計を所蔵する静岡市駿河区の久能山東照宮が、大英博物館の専門家を招きました。
16日は、博物館の時計部門の責任者のデービッド・トンプソンさんら2人が東照宮を訪れ、時計のカバーを外して分解し、内部の歯車や部品を観察していました。
調査は17日まで行われる予定で、久能山東照宮では、文化財としての価値が高いと認められた場合、国宝の指定を申請したいとしています。
久能山東照宮の落合偉洲宮司は、「世界的な専門家による調査はかねてからの念願で、感激です。時計の価値が明らかになることを期待しています」と話しています。

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