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王族のダイヤ 7.7億円で落札
5月16日 12時57分

王族のダイヤ 7.7億円で落札
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およそ400年前、フランス王家の戴冠式(たいかんしき)で冠に飾られ、その後、ヨーロッパ諸国の王族や貴族によって受け継がれてきたダイヤモンドが、スイスでオークションにかけられ、およそ7億7000万円で落札されました。

スイスのジュネーブで、15日、オークションにかけられたのは、かつての貴族の名前をとって「ボー・サンシー」と名付けられたダイヤモンドで、34.98カラットあり、110面のカットが施されています。
インドが原産とされ、400年余り前、フランスの絶対王政の基礎を築いたことで知られるアンリ4世が、王妃のマリー・ド・メディシスの強い要望を受けて購入しました。
そして、1610年、アンリ4世の暗殺を受けて、マリー・ド・メディシスが幼いルイ13世の摂政に就任した際、戴冠式の冠に飾られたとされています。
ダイヤモンドは、その後、オランダの貴族やプロイセンの王族の手に渡りながら400年にわたって受け継がれてきたということです。オークションには5人が入札して価格がつり上がり、ダイヤモンドは予想落札価格の2倍以上に当たる、およそ900万スイスフラン(日本円にして7億7000万円)で落札されました。
オークション会社の担当者は「戴冠式で何千ものろうそくの明かりがダイヤモンドに輝きを与えたさまが、鮮やかに目に浮かびます」と話していました。

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