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米当局、日本の副領事を家庭内暴力などで起訴

  • 2012年05月09日 18:34 発信地:ロサンゼルス/米国
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米カリフォルニア(California)州サンマテオ(San Mateo)郡検察が提供した、家庭内暴力などの罪で起訴された在サンフランシスコ(San Francisco)日本総領事館の長屋嘉明(Yoshiaki Nagaya)副領事の写真(撮影日不明)。(c)AFP/SAN MATEO COUNTY SHERIFF

【5月9日 AFP】米カリフォルニア(California)州検察は8日、在サンフランシスコ(San Francisco)日本総領事館の長屋嘉明(Yoshiaki Nagaya)副領事(32)を、妻に対する家庭内暴力(DV)などの罪で起訴したと発表した。

 家庭内暴力14件と傷害罪3件の計17件の罪に問われている長屋被告は、妻の手にドライバーを突き刺し、殴打して歯を折るなどの暴力を振るったとされている。

 サンマテオ(San Mateo)郡のスティーブン・ワグスタフ(Stephen Wagstaffe)地方検事によれば、7日に出廷した被告は無罪を主張し、35万ドル(約2800万円)の保釈金を支払い保釈された。

 ワグスタフ検事によれば、被告は2011年1月から2012年3月にかけて突き倒したり殴打するなどの暴力を振るっており、最もひどい時には妻の歯が折れるほどであった。また、ドライバーを手に突き刺したり、妻を殴り倒して足で踏みつけるなどの暴力も振るったという。

「最後の事件では、駐車場で妻を車から突き飛ばし、顔と膝にかすり傷を負わせた。この件で我慢できなくなった妻は警察に駆け込んだ」(ワグスタフ検事)

 長屋被告が持つ外交特権については、今回の事件のように純粋に私生活で起こったことについては適用されないとワグスタフ検事は述べている。

 被告と被害者である妻は来月14日に行われる予審で出廷する予定。被告にはそれまでの間、妻へのいかなる手段を用いた接触も禁じられる。

 在サンフランシスコ日本総領事館の原田美智雄(Michio Harada)首席領事は、被告の職務続行については日本政府の判断を仰ぐつもりだとしている。

 また、「この件は私たちの公務とは無関係のプライベートな問題であるため、刑事事件について長屋氏は自分で弁護人をつけているはずだ」と述べ、領事館は被告に対する法的支援を行っていないとした。

 長屋被告の勤務については、「判断は日本政府が行うので、今のところは何もできない。長屋氏は領事館内にはいないが、現在も私たちのもとで働いている」と話している。(c)AFP

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