我々は大規模な太陽光発電(メガソーラー)や風力発電等、自然の力を利用して生み出される自然エネルギーの普及・拡大を目指し、全国の地方公共団体や民間所有の土地等を活用した自然エネルギー発電所の建設とその運営を推進致します。
2012/7/1より自然エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の運用が開始されます。FITでは、太陽光や風力、地熱等の自然のエネルギーにより発電された電力を、電力会社が一定の価格で一定の期間、全量買取をするという制度です。日本国内での自然エネルギー普及・促進のための制度として期待され、各発電事業者が自然エネルギー発電所の建設を検討しています。
SBエナジーでは、完成までの工期が比較的短期間で可能な太陽光発電所の建設を全国に複数拠点、合計200MW以上の規模で具体的な建設計画の検討を開始しております。 大規模な太陽光発電所の建設では、数十万枚もの大量の太陽光パネルを利用しますが、寒冷な気候の土地に適したパネルや、逆に温暖な気候の土地に適したパネルなど、様々な特性があり、パネルの選定は発電事業者にとって非常に重要なプロセスになります。
そこで、2011年12月に北海道に国内外10社のパネルを並べた試験場を設置し、発電特性や積雪対策などの研究を開始致しました。データは広く自然エネルギー普及・促進のために公開してまいります。
場所 | 北海道帯広市帯広競馬場敷地内 |
出力規模 | 約100kW (約10kW×10社) |
試験開始 | 2011年12月15日 |
場所 | 北海道苫小牧市柏原地区 |
出力規模 | 約20kW (約2kW×10社) |
試験開始 | 2011年12月22日 |
場所 | 北海道苫小牧市弁天地区 |
出力規模 | 約20kW (約2kW×10社) |
試験開始 | 2011年12月22日 |
帯広、苫小牧(陸側・海側)の計3カ所の試験場には、拠点毎の発電特性を調査するために国内外10社のパネルを設置しています。帯広と苫小牧では出力規模が異なるため、パネルの枚数は異なりますが、同一製品を採用しております。
各社パネルの種別と定格出力等の詳細については、下表にリンクしている各社ホームページよりご確認ください。
種別 | メーカー | 国 | 型番 | パネル1枚の出力(Wp) |
シリコン単結晶 | 三菱電機 |
日本 | PV-MGJ250ACF | 250 |
シリコン多結晶 | 京セラ |
日本 | KS2381P-3CFCA | 238.1 |
シリコン多結晶 | シャープ |
日本 | ND-193CA | 192.5 |
シリコン多結晶 | 伊藤組モテック |
日本 | MTPVp-210-MSD | 210 |
シリコン多結晶 | カナディアン・ソーラー |
カナダ | CS6P-230P | 230 |
シリコン多結晶 | サンテックパワー |
中国 | STP280-24/Vd | 280 |
シリコン多結晶 | インリー・グリーンエナジー |
中国 | YL235P-29b | 235 |
薄膜シリコン ハイブリッド |
カネカ |
日本 | U-ZE115 | 115 |
ハイブリッド(HIT) | パナソニック |
日本 | VBH13215TA | 215 |
化合物系(CIS) | ソーラーフロンティア |
日本 | SF150-K | 150 |
(順不同/敬称略)
試験場での主な検証目的は以下となります。
これらの検証データを、自然エネルギー発電事業者に広く活用頂き、自然エネルギーの普及・拡大に努めてまいりたいと考えております。
太陽光発電における試験は、四季を通して行う事で特性が見えてくる事が多く、長期間に渡っての検証が必要となります。
また、パネルの劣化状況、発電効率の減衰等を調査する場合には数年間以上かけての調査が必要となります。
ここでは、試験場の運用状況の詳細を、不定期にレポート致します。初回は試験場の建設開始からこれまでの状況ご報告致します。
また、現在の試験場の発電特性の測定状況は以下よりご覧いただけます。
全国に複数拠点、合計200MW以上の規模で建設に向けて検討中。
進捗はこちらで報告致します。