インターネット掲示板「2ちゃんねる」が、違法情報の書き込みを大量に放置していたとされる問題で、掲示板の創設者で元管理人の西村博之さんが16日、自身のブログに反論を掲載した。警察からのメールによる削除要請には応じているとし、他の要請は、情報を違法と判断する立場にないネット関連の財団法人からだった、と主張している。
警察庁は今月、警察から削除要請を受けながら放置されたネット上の違法情報が昨年は5381件に上ったと発表した。大半は2ちゃんねる上での禁止薬物の売買情報だった。違法情報は財団法人インターネット協会が運営するホットラインセンターが収集し、警察と協議の上、各運営管理者などに削除要請している。
ブログで西村さんは、自身が把握している同時期の警察からのメールでの削除要請は2通で、それに関連する書き込みは削除済みだと説明。
それ以外の数千件の要請は、ホットラインセンターからのメールだったとし、「財団法人が情報を違法と決めることは出来ません」「合法の可能性もある情報の削除依頼を財団法人が不適切な手段で送って、対応されなかったというだけ」などと主張した。
西村さんは米国留学中の1999年に2ちゃんねるを創設。その後長く管理人の立場にあった。