震災がれき:北九州市が23日から試験焼却
毎日新聞 2012年05月16日 12時52分(最終更新 05月16日 15時59分)
宮城県石巻市の震災がれきの受け入れを検討している北九州市は、がれきの試験焼却を23日から実施する方針を固めた。16〜18日、石巻市のがれき約80トンを砕いて袋詰めにした後、北九州市内の焼却施設に運び込む予定。西日本では初の試験焼却となる。
市によると、放射能濃度1キロ当たり100ベクレル以下の木くずを中心に数日間試験焼却し、焼却炉や灰の放射能濃度などを測定するとしている。
一方、北九州市ががれき受け入れの可否を検討するため設置した有識者検討会を巡り、市民37人が16日、メンバー選定が不公平だとして検討会の設置、運営の無効確認などを求め住民監査請求をした。
請求によると、受け入れを求める決議案を全会一致で可決した市議や市環境審議会委員ら市側のメンバーで占められており、選定過程も秘密裏と指摘している。【内田久光】