東日本大震災の津波で全壊した宮城県東松島市のコンビニエンスストアの現金自動出入機(ATM)から約1300万円を盗んだとして、県警は指定暴力団住吉会系組員の佐藤雄二容疑者(42)=仙台市青葉区荒巻神明町=ら5人を窃盗の疑いで逮捕し、16日発表した。このうち3人は容疑を認めているという。
宮城県内では、震災直後の混乱に乗じて被災コンビニのATMから現金を盗む事件が14件(被害総額1億7千万円)起きている。県警は、佐藤容疑者のグループが関わっている疑いもあるとみて調べる。
県警捜査3課によると、5人は津波が押し寄せた昨年3月11日午後3時40分から20日午後1時ごろまでの間、東松島市野蒜(のびる)の「サンクス宮城野蒜店」に侵入し、工具を使ってATMから現金約1300万円を盗んだ疑いがある。