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原発事故対応 陸自に特殊車両
5月16日 21時4分

原発事故などによって放射性物質で汚染された地域でも安全に走行することができる特殊な車両が陸上自衛隊に新たに配備され、16日、報道陣に公開されました。

公開されたのは、さいたま市にある陸上自衛隊大宮駐屯地に新たに配備された「NBC偵察車」と呼ばれる車両です。
陸上自衛隊によりますと、装甲の気密性が高いうえ、車内の空気を浄化する装置も取り付けられていて、放射性物質や有毒ガス、細菌などで汚染された地域を安全に走行することができるということです。
また、汚染物質を検知するセンサーも取り付けられ、隊員が外に出なくても、放射線量のほか有毒ガスや細菌の種類などのデータを詳しく把握することが可能になります。
東京電力福島第一原子力発電所の事故への対処で投入された既存の「化学防護車」と違って、新しい偵察車は現場で収集したデータを即座に送信できるため、司令部がより迅速に状況を把握し、除染計画などを立案するのにも役立つということです。
NBC偵察車は1両およそ7億円で、これまでに3両が配備されていますが、陸上自衛隊は今後、全国の部隊に数十両を配備したいとしています。

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