ミ～ノ２号の時に
書いた記事です。


こういった一旦書いたけど
消えてしまった記事もまた
書いていきますね。



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初めて男の人に
指輪をもらったのは
19歳のクリスマス。



バイト先の先輩で
二個上の大学生。
なんとなくバイト帰りに
ご飯に行ったり
休みの日に映画や
ウインドウショッピングしたり。



そんな彼に
指輪をもらって
雪のちらつく
クリスマスの夜に
手をつないで
大阪の中之島の川沿いを
歩きました。



多分あの夜から
彼とは付き合いはじめ
たんだと
今も懐かしく思い出します。





そしてそれから
20年後。



私は亡くなった彼が
初めての婚外恋愛の相手で
深く考えず
彼と逢うときも
結婚指輪をはめていました。



でも三回目の
デートのとき
彼はホテルのベッドで
横たわる私の
左手の薬指に
はめている結婚指輪を
そっと自分の指で
なぞって言いました。



「ねぇ、これ外してよ。」



少し哀しげに
彼は言いました。



私は驚きました。



彼がそんなふうに
思っていたなんて。



鈍感な私は
全く気付いていなかったから…



もちろんその次のデートからは
指輪は外して行きました。



彼はその後は
指輪については
ふれなかったし
私も何も言わなかった。




でもあの時のことを
思うと
今も申し訳ない気持ちで
いっぱいになります。



彼は私の指から指輪を
取り去って
自分だけのものにしたいと
思ってくれたのかな…



今となっては
わからないけど。