ハドソン コルト M1917
「ハドソン川の奇跡」ならぬ「ハドソン産業の奇跡」と呼ばれているかどうかは不明だが?、ハドソン製品の中でも特にカルト的人気をもつと思われるモデルガン。今回はいろいろ資料も撮ったため写真枚数多目です!! 第一次大戦中にM1911ピストルの不足を補填するために採用された。そのため45AUTO(45ACP)リムレス弾を使用できるようハーフ(フル)ムーンクリップを使用する。 コルトとS&Wそれぞれの大型ピストルを改修してモデルアップされ、両メーカともM1917としてそれぞれ採用された。 実銃につきましてはたかひろさんのページに判りやすくまた詳しく載っています。(リンクさせていただきます。。) ハーフムーンクリップを使用する、今現在では唯一のモデルガン。大きいシリンダーが迫力満点で、5.5インチ銃身もバランス的に美しいと思う。これぞ金属リボルバーの感がある。 個人的にはモデルガン中の金属リボルバーで一番好きかもです。 数年前ハドソンさんで購入した色味の濃い木グリをつけている。もともと付いていた木グリは一般的によく見る明るい色味のものだった。 メダリオンはエナメル黒でフィルタリング(ウォッシング)した。明るいほうはそのままでも良いけれど濃い目の木にはこちらのほうがなじむ気がする。濃い目の純正プラグリもメダリオンはフィルタリングされているように思う。 こちらは当時の新品価格程度で中古購入した。めっきの状態,フレーム刻印や取説を見るに最終ロット品(かそれに近いもの)かと思う。 数年前にイベントのハドソンブースで木グリもいくつか色違いで購入でき、ハーフムーンクリップもサービスしていただけた。 (ハンマーブロックは実際には動作再現のみかもしれないが)当時のマニアには驚きで迎えられたに違いない。。 モデルガンのコルトメカではその二十年後?にコクサイニューパイソンで再現される。すごい先進性だ! よく外れたので調整した。このモデルの特徴みたい。前回も書いたが、コルト(パイソン)メカはやはり気難しいのであろう。これを材質と精度のちがうモデルガンでよくぞ再現してくれたと賛辞を送りたい!(複数個体を手にしているが)どれも購入時に外れていたが、調整すると直った。 第一次大戦(1914-1918)終結後ガバメントモデルがM1911からM1911A1になるのは1926年頃からなので、M1911A1はM1917より年下と言うことになる。 この隙間に魅力が。。 どちらかを削るとできそうですがどちらも貴重なので。。 45AUTO-RIMはM1917用に45AUTOをリム化したもの。クリップの分リムが厚い特殊な専用カートリッジ。写真でも一目瞭然。 サンプル例として左から リムレス ex 45AUTO(45ACP) リム径がケースと同じ。主にオートマチックで使われる セミリムド ex 38SUPER リム径がちょっと太い。リムレスとリムドの間? リムド ex 44 REM. Mag リム径が太い。主にリボルバーで使われる リベイテッド ex 50AE(Action Express) リム径がケースより小さい。(これはデザートイーグル用で、上記44magとリム径が同じ) ベルテッド ex 300WIN. mag リム上部が補強されている。ハイパワーライフル弾にみられる。 そのためにクリップも手に入れておいたのに。。 そうこうしているうちに、先月タナカさんからS&W M1917の映画バージョン?がでたので、今後必ず5.5インチ銃身&45AUTO仕様は出ると思うので、それを待とうかな。。 今後も、ハドソン産業の「軌跡」として、またモデルガン史の中で(&私の粗末なコレクションの中でも)輝き続けることでしょう! 参考文献
月刊Gun 2003/2月号(国際出版) 月刊Gun 2004/9月号(国際出版) 図説世界の銃パーフェクトバイブル(学研歴史群像シリーズ) |