白ロム携帯:手軽さ受けて、若い世代に需要

毎日新聞 2012年05月16日 15時00分(最終更新 05月16日 15時06分)

 「白ロム」はSIMカードを差し替えるだけで原則的に使用が可能となる手軽さが受け、若い世代を中心に需要が急増している。

 複数の白ロム店によると、拡大のきっかけは各携帯電話会社が数年前から、2年間など一定期間の契約を求め、中途解約に違約金を課すようになったことだ。途中で飽きたり、使いづらさを感じたりしたユーザーなどが店を訪れるという。

 一方、通常では出回らないはずの最新機種の新品や未使用品が公然と出回っているのも事実だ。契約後すぐに転売されたとみられるが、使用目的でなく転売目的であれば、詐欺行為に当たる可能性も出てくる。東京都内のある白ロム店は「買ったばかりの携帯をすぐに転売し、他社からの乗り換えへのキャッシュバックなど特典を使って小遣い稼ぎする人もいる」と明かす。

 白ロムの中には盗品や不正手段で入手したものもあるとみられる。古物営業法は盗品などの届け出を古物商に義務付け、盗品と分かって買い取れば盗品等有償譲り受け容疑に当たる。しかし、白ロム店を経営する業者に違法性の認識は乏しいという。捜査関係者は「事件は氷山の一角。消費者にも、そういう商品である可能性があることを知ってほしい」と話す。

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

まいまいクラブ

毎日RT

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞のCM

毎日新聞Androidアプリ