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自民 民主 大連立の前に身内が分裂

【政治・経済】

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2012年5月15日 掲載

求心力急低下、谷垣、野田のボンクラコンビ

 野田首相との対決姿勢を見せながら、最終的には消費税増税法案に協力する姿勢がミエミエの谷垣禎一自民党総裁。法案成立に協力した見返りに解散・総選挙→勝利して首相就任、なんて淡い夢を抱いているのかもしれないが、そう簡単にはいかない。自民党内部でも「増税反対」の声が高まっており、反旗を翻す勉強会も15日発足なのだ。
「塩崎恭久元官房長官や菅義偉元総務相が中心で約10人が参加予定です。経済成長やムダ削減をせず、財務省に洗脳されて増税に突っ走る谷垣総裁を徹底して批判し、嫌っている。民主党の増税法案成立に協力して選挙になれば、第3極から『増税談合』と攻撃され、大敗することも懸念しています。消費税10%引き上げを掲げる自民党ですが、各議員は地元で『電気料金値上げに、増税か』『もう既成政党には期待しない』と厳しい批判を受けている。党の支持率も回復しない。今回、塩崎さんらが行動したことで、反対の声が高まっていくでしょう」(野党担当記者)
 慌てた谷垣は、自民党として出す増税法案について、全議員から意見を聞くなんて殊勝なことを言い始めたが、すでに結論を出して行動を始めた。反対派の勢いは止められない。
 野田首相も足元はグラグラだ。民主党は消費税を上げる代わりに「最低保障年金の創設」や「後期高齢者医療制度の廃止」を掲げているが、野田や岡田副総理がこれを撤回してまで自民党にスリ寄る姿勢に、支えてきた中堅・若手がソッポを向いているのだ。
「『首相に裏切られた』と漏らす議員は確かに増えています。党の政策をしっかり掲げた上で、野党に協力させるのが筋なのに、アッサリ捨てて自民党にスリ寄るのだから見放されるのも当然です。党よりも、国民よりも、法案成立が第一の野田さんの求心力は今後、どんどん低下していくでしょう」(政治ジャーナリスト・小谷洋之氏)
 選挙を先延ばししたい輿石執行部にも邪魔をされ、法案成立はますます絶望的になってきた。
~2012年5月15日以前の記事~

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