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【福井発】

原発運転監視を強化 大飯再稼働問題

2012年5月16日

時岡忍町長らの前であいさつする牧野聖修経産副大臣(左中央)=15日夕、おおい町役場で

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知事に副大臣約束

国と県が合同チーム

おおい町長 首相の指導力重要

 関西電力大飯原発3、4号機(おおい町)の再稼働問題で、牧野聖修経済産業副大臣は十五日、福井県を訪ね、西川一誠知事や時岡忍おおい町長と会談した。知事には同原発の運転の監視強化を約束し、再稼働を決めた政府の方針に理解を求めた。 (梅野光春、帯田祥尚)

 再稼働後の安全対策として西川知事は、国と県職員が合同で、原子炉の監視や緊急事態に当たるチームをおおい町に置くよう提案、同意の条件とした。牧野副大臣は「重く受け止める。即答したいくらいだが、大臣と相談する」と受け入れる考えを示した。

 時岡町長との会談には十四日に再稼働方針を受け入れた町議会の新谷欣也議長も同席。牧野副大臣は「閉塞(へいそく)状況にあるエネルギー政策の扉を開ける役割を、引き受けていただいた」と謝意を伝えた。

 議会の同意を受け、月内に町としての判断をする時岡町長は、野田佳彦首相の再稼働に向けた指導力が重要との考えを示した。会談後、牧野副大臣は「首相が強い意思を示せば国策に協力する、との地元の思いを感じた」と手応えを表現した。

 知事と町長は四月十四日、枝野幸男経産相から再稼働への同意を要請され、関西地区の理解を前提条件に挙げた。京都府や滋賀県の両知事らの反発が収まらないため、要請から一カ月を機に両首長側から会談を求めた。

 

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