政治:谷垣氏に再会談打診…首相側「連休中に」自民は拒否
毎日新聞 2012年05月16日 02時33分
首相側は消費増税法案を国会に提出した3月末以降、岡田克也副総理や藤村長官らが大島氏らに早期の再会談と対案提出を働きかけてきた。自民党の対案をのんで法案を修正し成立させる算段で、自民党側も呼応する形で社会保障政策の対案を準備。首相と谷垣氏の双方が大型連休後半の日程を空け、再会談の可能性を探っていた。
一方で自民党側はこの間、首相側に小沢グループを排除する「小沢切り」や、最低保障年金制度などマニフェスト政策の撤回を協力の条件として突きつけ、首相に「覚悟」を示すよう迫ってきた。
しかし、民主党の輿石東幹事長が元代表の党員資格停止処分の解除手続きを連休明けに進めることを明言。首相はこれに抵抗せず、参院の問責決議を受けた2閣僚の交代を自民党が強く求めたのにも応じなかったため、自民党の幹部協議は「首相の覚悟が見えない」として再会談を拒否することで一致した。
自民党筋は「再会談は岡田氏が輿石氏を説得するのが前提条件だったが、その約束が果たされなかった」と明かす。