政治:谷垣氏に再会談打診…首相側「連休中に」自民は拒否
毎日新聞 2012年05月16日 02時33分
野田佳彦首相(民主党代表)側が自民党の谷垣禎一総裁側に対し、大型連休中の「再会談」を打診していたことが15日、分かった。複数の両党関係者によると、藤村修官房長官が自民党の大島理森副総裁に「首相が訪米から戻る連休後半に党首会談をお願いしたい」と5月3〜5日の日程を提示したが、谷垣氏ら自民党幹部が協議し「環境が整っていない」として断った。
首相と谷垣氏は2月25日に東京都内のホテルで極秘に会談したことが明らかになっている。このときは自民党側から申し入れたが、首相が消費増税法案の今国会成立への協力を要請したのに対し、谷垣氏が協力と引き換えに衆院解散・総選挙を行う「話し合い解散」を求め、折り合いが付かなかったとされる。
再会談の打診は、消費増税法案に反対する小沢一郎民主党元代表に対し、政治資金規正法違反事件の無罪判決(4月26日・東京地裁)が出た時期に当たる。元代表が復権の動きを強める中、首相は谷垣氏に改めて法案成立への協力を求めたい考えだったとみられる。