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おおい町長 経産副大臣と会談
5月15日 22時6分

おおい町長 経産副大臣と会談

関西電力大飯原子力発電所の運転再開を巡り、おおい町の時岡忍町長が経済産業省の牧野副大臣と会談し、「国民全体の共通理解はおろか、国の規制機関の信頼も失墜しているなかでの地元の意見集約は、苦渋の選択とならざるをえない」と述べ、国に運転再開の必要性と安全性について、国民の理解を得るためのさらなる努力を求めました。

会談には時岡町長とおおい町議会の新谷欣也議長らが出席し、まず牧野副大臣が、おおい町議会が14日、運転再開への同意を決めたことについて、「厳しい世論のなかで、日本のエネルギー政策をどうしていくのかという国家的見地に立って決断していただいた」と述べて、感謝の意を伝えました。これに対して時岡町長は、「国民全体の共通理解はおろか、国の規制機関の信頼も失墜しているなかで、立地自治体が意見集約をすることは苦渋の選択とならざるをえない」と述べました。
そのうえで、運転再開の必要性と安全性について、国民の理解を得るためのさらなる努力を求めました。
これについて牧野副大臣は、「地元自治体の苦渋の決断に誠意をもって答えるために、誠心誠意、エネルギー政策の重要性を説明していきたい」として、国民の理解が得られるよう努めていく考えを示しました。

おおい町・時岡町長

おおい町の時岡町長は、牧野副大臣との会談終了後、「原子力発電所の運転再開に向けて国の覚悟を感じた」と述べて国の姿勢について一定の評価をする考えを示しました。
一方で、町長みずからの運転再開に向けての判断については、「関西の消費地や国民の理解を得るための活動などについて、国にどれだけ力を入れて進めてもらえるかということに尽きる」と述べて、国の対応を見極めていく考えを示しました。

経済産業省・牧野副大臣

牧野副大臣は、記者団の取材に対し、時岡町長が立地自治体の苦悩に理解を求めたことについて、「苦渋の選択を強いられているという苦悩も理解できる。そうした苦悩についても関西の消費地などに理解してもらえるように政府として取り組んでいきたい」と述べました。また、牧野副大臣は、西川知事と時岡町長との会談を通じて、「総理大臣が先頭に立って進めてほしいという要望には、国策に協力していくという地元の意思と、運転再開に向けた確かな手応えを感じた」と述べて、運転再開への期待をにじませていました。

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