'12/5/15
隠岐に自衛隊 月内にも要請
島根県は14日、隠岐諸島への自衛隊の常駐を、5月にも政府に要請する方針を明らかにした。北朝鮮情勢の緊迫化に加え、日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島=トクト)をめぐる韓国政府の実行支配の強まりが背景にある。
4月下旬、県総務部の水津拓久参事が隠岐の島町を訪れ、松田和久町長と非公式で面会。町の自衛隊に対するニーズを確認し、5月下旬に予定する防衛省への重点要望に盛り込む方針を固めた。陸上自衛隊の分屯地設置を要望する考え。
隠岐諸島は竹島の南東約160キロに位置し、国内で最も同島に近い。人口約1万5千人の隠岐の島町など4町村からなり、総人口約2万1600人。1、2月に船籍不明の小型木造船が相次ぎ4隻漂着したこともあり、地元住民からは自衛隊の常駐を望む声も上がっているという。